BtoB企業のためのAIO・AEO対策外部施策完全ガイド|AI検索で選ばれる企業になる実践戦略

AI Search Strategy for B2B

AI検索で「引用される」企業になる。
AIO・AEO対策の外部施策ガイド

ChatGPTやPerplexityの普及により、検索行動は劇的に変化しています。自社サイトを整えるだけでなく、「Web全体での信頼性」を構築する戦略を解説します。

従来のSEO(検索エンジン最適化)が「Googleでの順位」を目指したのに対し、AIO(AI最適化)は「AI回答の引用元」になることを目指します。日本市場特有のデータを基に、今取り組むべき具体策をまとめました。

日本市場のAI引用元TOP5

AIが「信頼できる」と判断し、回答に利用している主なプラットフォーム

1

Wikipedia

28.4%

2

note.com

19.2%

3

Yahoo! JAPAN

16.5%

4

YouTube

12.1%

5

PR TIMES

企業必見!

※2025年 AI引用元ドメイン調査データより引用

なぜ外部施策が重要なのか?

AIは情報の信頼性を評価する際、「複数の独立したソースで同じ情報が確認できるか(クロスリファレンス)」を重視します。自社サイトで「私たちは凄いです」と言うだけでなく、外部メディアやプラットフォームで言及されることが、AI時代の「信頼の証」となります。

AIの信頼性評価メカニズム

  • 権威性: 専門メディアやニュースサイトからの言及があるか
  • 一次情報: 独自の調査データや経験に基づいた発信か
  • 一貫性: 複数のプラットフォームで情報が一致しているか(NAPの統一)

日本市場の優先施策TOP3

1

PR TIMES(プレスリリース)

「企業の一次情報」としてAIが最も信頼するソースの一つ。具体的な数値やFAQを含めることで引用率が向上します。

2

note(ナレッジ発信)

SEOに強く、AIが構造を理解しやすい。経営者の想いや業界分析など、ストーリー性のあるコンテンツを蓄積します。

3

技術系メディア(Qiita / Zenn / ITmedia)

B2B企業において「専門性」を証明する場。具体的なコード例や手順書、トラブルシューティングを投稿します。

成果を出すための90日間ロードマップ

今日から始めるステップバイステップ

Day 1 - 30

基盤構築フェーズ

各種アカウントの開設とNAP情報(社名・住所・電話)の完全統一。月1回のリリース配信を開始。

Day 31 - 60

コンテンツ拡充フェーズ

noteの週次更新。独自調査レポートの作成と公開。専門メディアへの寄稿提案を実施。

Day 61 - 90

最適化フェーズ

ChatGPT/Perplexityでの自社言及チェック。AI経由トラフィックの分析と施策の改善。

AI検索時代の3つの鉄則

一次情報を発信する

どこにでもある情報ではなく、自社独自の調査結果、導入実績、技術的知見を「公式情報」としてWeb上に置くこと。

多層的な露出を作る

自社サイト、プレスリリース、note、SNS。複数の信頼できる場所で同じ文脈の情報を発信し、AIに「確信」を持たせる。

継続的にWebを耕す

AIのクローリングは継続的に行われます。一度の爆発的な露出よりも、半年、一年と続く定期的な情報発信が勝敗を分けます。

「最近、ChatGPTやPerplexityで検索する人が増えているらしい」

「自社のWebサイト、AI検索で引用されているのだろうか?」

こんな不安を抱えていませんか?

実際、検索行動は大きく変化しています。従来の「Googleで検索→複数のサイトを比較」というスタイルから、「ChatGPTに質問→即座に答えを得る」というスタイルへのシフトが加速しています。

この変化の中で、自社の情報がAIに引用されなければ、存在しないのと同じという厳しい時代が到来しつつあります。

日本市場のAI引用元データが示す重要な事実

2025年の調査によると、日本版AI引用元ドメインTOP20には興味深い特徴があります:

引用元:2025年調査で判明、「ググる」時代の終焉とAI検索の覇者。AIに「指名される企業」引用元ランキング日本版を公開

TOP5のドメイン:

  1. Wikipedia.org(28.4%)
  2. note.com(19.2%)
  3. yahoo.co.jp(16.5%)
  4. youtube.com(12.1%)
  5. prtimes.jp(プレスリリース)

特に注目すべきは、5位にPR TIMES(プレスリリースサービス)がランクインしている点です。これはグローバル市場と比較して日本特有の傾向であり、企業の一次情報が直接LLMに引用される可能性が高いことを示しています。

さらに、note.com(2位)、Qiita.com(8位)、Zenn.dev(18位)など、企業が直接情報発信できるプラットフォームが上位に位置しています。

この事実は、BtoB企業にとって大きなチャンスです。適切な外部施策を実施すれば、AI検索で自社情報を引用してもらえる可能性が高まるのです。

本記事では、AIO(AI最適化)・AEO(応答エンジン最適化)対策における外部施策に特化して、明日から実践できる具体的な戦略を解説します。

AIO・AEO対策における外部施策とは?

外部施策の定義

外部施策とは、自社サイト外での情報発信や第三者からの評価を通じて、AIからの信頼性を高める取り組みのことです。

具体的には:

  • プレスリリースの配信
  • 外部メディアへの寄稿
  • 技術系プラットフォームでの情報発信
  • 被リンク・サイテーション(言及)の獲得
  • SNSやマルチメディアでの露出

これに対して、内部施策は自社サイト内での最適化(構造化データ、FAQ作成、コンテンツ最適化など)を指します。

なぜ外部施策が重要なのか?

AIが情報の信頼性を評価する際、複数の独立したソースで同じ情報が確認できるかを重視します。

従来のSEOでも被リンクが重要でしたが、AIO・AEO対策ではさらに以下の点が評価されます:

AIの信頼性評価メカニズム:

  1. クロスリファレンス:同じ情報が複数の信頼できるソースに存在するか
  2. 権威性シグナル:専門メディアや学術機関からの言及があるか
  3. 一次情報の有無:オリジナルのデータや調査結果を発信しているか
  4. 社会的認知:SNSやニュースメディアで話題になっているか
  5. 情報の一貫性:複数のプラットフォームで一貫したメッセージを発信しているか

つまり、自社サイトだけを最適化しても不十分です。Web全体での存在感(オンラインプレゼンス)を高める外部施策が不可欠なのです。

E-E-A-Tと外部施策の関係

GoogleのE-E-A-T(Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)は、AIO・AEO対策でも重要な指標です。

特にA(権威性)とT(信頼性)は外部施策で強化されます:

  • 権威性(Authoritativeness):業界メディアでの言及、専門家としての寄稿実績、カンファレンス登壇歴
  • 信頼性(Trustworthiness):第三者からの評価、顧客レビュー、学術機関との連携

外部施策を通じて、これらの要素を強化することで、AIからの評価が高まります。

日本市場特有の外部対策戦略|優先度別5つの施策

ここからは、日本市場でAI引用を獲得するための具体的な外部施策を、優先度順に解説します。

【優先度★★★】① プレスリリースの戦略的活用(PR TIMES活用法)

なぜプレスリリースが重要か?

前述の通り、PR TIMESは日本版AI引用元ランキングで5位にランクインしています。これは、企業が直接コントロールできる施策としては最も効果的であることを意味します。

プレスリリースは企業の一次情報であり、AIが「信頼できる公式情報」として引用しやすい特徴があります。

AIに引用されやすいプレスリリースの書き方

1. タイトル最適化のポイント:

【NG例】

「弊社の新サービスをリリースしました」

【OK例】

「BtoB企業の営業工数を50%削減する〇〇サービスを正式リリース|業界初の△△機能を搭載」

タイトル作成の3原則:

  • 具体的な数値を含める(「50%削減」「業界初」など)
  • 検索されるキーワードを自然に含める
  • 誰に何のメリットがあるか明確にする

2. 本文構成のテンプレート:

■ リード文(結論ファースト)

【誰が】〇〇株式会社(本社:東京都、代表取締役:△△)は、

【何を】××業界向け□□サービスを、

【いつ】2025年1月〇日より正式リリースいたします。

■ 背景・課題

業界では〇〇という課題があり、年間△△億円の損失が発生しています。

(※可能な限り具体的な数値データを記載)

■ サービス概要

【サービス名】

【主な機能】(箇条書きで明確に)

  • 機能1:〇〇(具体的な効果)
  • 機能2:△△(具体的な効果)

【価格】月額〇〇円~

■ 導入効果・実績

  • 導入企業数:〇社
  • 平均的な効果:作業時間△%削減、コスト□%削減
  • 導入事例:A社では××という成果

■ 今後の展開

〇〇年△月までに□□を予定

■ 会社概要

【会社名】

【代表者】

【所在地】

【URL】

3. AI引用を増やす記述テクニック:

  • 定義文を明確に記載:「〇〇とは、△△を実現する□□のことです」
  • 数値データを前面に:「従来比50%削減」「業界平均の3倍の効率」
  • 比較表を活用:従来の方法 vs. 新サービスの比較
  • FAQ形式を含める:よくある質問と回答を3~5個記載

配信頻度と内容のバランス

推奨配信頻度:

  • 最低月1回(新製品、導入事例、調査データなど)
  • 理想は月2~3回(ただし質を重視)

配信すべき内容例:

  • 新製品・新サービスのリリース
  • 既存サービスの大型アップデート
  • 顧客導入事例・成功事例
  • 独自調査の結果発表
  • 業界動向レポート
  • 受賞・認定情報
  • パートナーシップ締結
  • 採用情報(特筆すべき人材の加入など)

【優先度★★★】② noteを活用した情報発信戦略

noteが2位にランクインしている意味

noteは日本版AI引用元で2位(19.2%)という驚異的な数字を記録しています。これは、企業の公式情報発信プラットフォームとして極めて効果的であることを示しています。

noteの特徴:

  • SEOに強い(検索上位に表示されやすい)
  • 読みやすいUI/UX
  • SNSシェアされやすい
  • AIがクロールしやすい構造

企業公式noteの運用戦略

1. 発信すべきコンテンツ:

経営者・専門家の知見発信

例:「創業5年で売上10億円を達成するまでに実践した7つのこと」

例:「BtoB SaaS営業で成約率を3倍にした顧客ヒアリング術」

業界動向分析・市場調査レポート

例:「2025年BtoB SaaS市場調査|100社アンケートで見えた導入の決め手」

例:「製造業DX推進の実態調査|現場が抱える5つの課題と解決策」

顧客事例のストーリー形式での発信

例:「導入前は〇〇に悩んでいたA社が、わずか3ヶ月で△△を達成した理由」

2. noteとオウンドメディアの使い分け:

用途 note オウンドメディア
経営者の想い・ビジョン
ストーリー性のある事例
専門的な技術解説
SEO対策記事
製品マニュアル

3. AI引用されやすいnote記事の書き方:

冒頭で結論を明示:

【この記事の結論】

BtoB企業がAI検索で引用されるには、以下の3つが重要です:

  1. プレスリリースの定期配信
  2. noteでの継続的な情報発信
  3. 技術系メディアへの寄稿

見出し構造を明確に:

  • H2、H3を論理的に使用
  • 見出しだけで内容が理解できる構造
  • 質問形式の見出しを活用(「〇〇とは?」「なぜ△△なのか?」)

具体的な数値・データを含める:

  • 「約50%の企業が導入済み」
  • 「平均的な効果として30%のコスト削減」
  • 「調査対象100社のうち85社が課題と回答」

投稿頻度の目安

  • 最低週1回(継続性が重要)
  • 理想は週2~3回
  • 質を落とさない範囲で継続

【優先度★★☆】③ 技術系メディアでの情報発信

対象プラットフォーム

日本版AI引用元ランキングには、以下の技術系メディアがランクインしています:

  • Qiita(8位)
  • Zenn(18位)
  • ITmedia(12位)

特にエンジニア向けBtoB企業にとっては必須の施策です。

Qiita/Zennでの技術記事投稿戦略

1. 投稿すべき内容:

自社技術の解説記事

例:「〇〇サービスのAPIを使った△△の実装方法」

例:「Reactで××を実装する際のベストプラクティス」

導入ガイド・チュートリアル

例:「5分でできる〇〇の環境構築手順」

例:「初心者向け:△△を使った□□の作り方」

トラブルシューティング記事

例:「〇〇でよくあるエラーと解決方法まとめ」

例:「△△のパフォーマンス最適化テクニック10選」

2. AI引用されやすい技術記事の書き方:

明確なコード例を提供:

NG:曖昧な説明のみ「この部分でAPIを呼び出します」

OK:具体的なコードとコメントを記載

ステップバイステップの手順:

実装手順

ステップ1:環境構築

ステップ2:設定ファイルの作成

(以下、具体的な手順を記載)

よくあるエラーと対処法を記載:

トラブルシューティング

エラー1:「〇〇 is not defined」が表示される

【原因】△△のインポートが不足しています

【解決方法】以下をファイル冒頭に追加してください

ITmediaなど専門メディアへの寄稿

1. 寄稿のメリット:

  • 高い権威性(ITmediaは12位にランクイン)
  • 幅広いリーチ
  • 自社の専門性アピール
  • 被リンク獲得

2. 寄稿記事のテーマ例:

  • 業界トレンド分析
  • 最新技術の解説
  • 自社の取り組み紹介(成功事例)
  • 調査レポートの発表

3. 寄稿の進め方:

ステップ1:編集部への提案

件名:【寄稿提案】〇〇業界のDX推進における△△の課題と解決策について

ITmedia編集部 御中

株式会社〇〇の△△と申します。

貴媒体にて、以下のテーマでの寄稿をご提案させていただきたくご連絡いたしました。

【テーマ】〇〇業界のDX推進における△△の課題と解決策

【想定文字数】3,000~4,000字

【概要】当社が実施した100社調査の結果をもとに、〇〇業界が抱える具体的な課題と、実践的な解決策を提案する内容です。

【優先度★★☆】④ 被リンク・サイテーション獲得戦略

被リンクとサイテーションの違い

被リンク(Backlink):

他サイトから自社サイトへのリンク

サイテーション(Citation):

リンクがなくても、他サイトで自社名・サービス名が言及されること

AIO・AEO対策では、両方が重要です。AIは「どれだけWeb上で話題になっているか」を評価します。

効果的な被リンク獲得方法

1. ホワイトペーパー・調査レポートの公開

【施策の流れ】

  1. 業界の課題に関する調査を実施(アンケート、インタビュー等)
  2. 調査結果をまとめたレポートを作成
  3. 自社サイトで無料公開(ダウンロード形式)
  4. プレスリリースで発表
  5. SNSで拡散

→ メディアや他社ブログから引用され、被リンク獲得

調査レポートのテーマ例:

  • 「BtoB SaaS導入実態調査2025|100社アンケート結果」
  • 「製造業DXの現状と課題|200社の取り組み分析」
  • 「リモートワーク環境下のセキュリティ対策実態調査」

2. 専門家インタビュー記事の作成

業界の有識者にインタビューし、記事化します。インタビュー対象者が自身のSNSやサイトでシェアすることで、被リンク・サイテーションが増加します。

3. インフォグラフィックの制作

データを視覚化したインフォグラフィックは、他サイトに埋め込まれやすく、被リンク獲得に効果的です。

例:「AI検索の普及率推移」「業界別DX推進度マップ」

サイテーション獲得のテクニック

1. プレスリリースでの露出増加

前述のPR TIMESでの定期的な情報発信により、メディアに取り上げられる機会が増えます。

2. 業界メディアへの積極的なコメント提供

記者からの取材依頼に積極的に応じ、専門家としてコメントを提供します。

3. SNSでの一貫したブランド名使用

X(Twitter)、LinkedIn、Facebookなど全てのプラットフォームで、社名・サービス名の表記を統一します。

表記統一の例:

【NG】表記がバラバラ

  • X:株式会社〇〇
  • note:〇〇Inc.
  • LinkedIn:〇〇 Corporation

【OK】表記を統一

全プラットフォームで「株式会社〇〇」に統一

【優先度★☆☆】⑤ クロスプラットフォーム戦略

マルチチャネル展開の重要性

AIは、複数のプラットフォームで一貫した情報を発信している企業を高く評価します。

展開すべきプラットフォーム

1. SNS(X、LinkedIn)

Xでの戦略:

  • 業界ニュースへのコメント
  • 自社ブログ記事のシェア
  • イベント登壇情報の発信
  • 投稿頻度:1日1~3回

LinkedInでの戦略:

  • ビジネス向けの専門的な投稿
  • 従業員の専門性アピール
  • 企業文化の発信
  • 投稿頻度:週2~3回

2. YouTube・Podcast

動画・音声コンテンツも、AIクローリングの対象です。特にYouTubeは日本版AI引用元で4位にランクインしています。

YouTube活用例:

  • 製品デモ動画
  • ウェビナーのアーカイブ
  • 技術解説動画
  • 顧客インタビュー

最適化ポイント:

  • 【タイトル】キーワードを含める
  • 【説明文】詳細な文字起こしを記載
  • 【タグ】関連キーワードを設定
  • 【字幕】自動生成ではなく正確な字幕を付与

3. NAP(Name, Address, Phone)の統一

全てのプラットフォームで、以下の情報を完全に一致させます:

統一すべき情報

  • 会社名(株式会社の位置、英語表記も含む)
  • 住所(番地の書き方、ビル名の有無など)
  • 電話番号(ハイフンの有無など)
  • URL(httpかhttpsか、www有無など)

統一例:

【全プラットフォームで統一】

  • 会社名:株式会社〇〇
  • 住所:〒100-0001 東京都千代田区千代田1-1-1 〇〇ビル5F
  • 電話:03-1234-5678
  • URL:https://www.example.com

BtoB企業特有の外部施策

BtoB企業には、一般的な企業とは異なる特有の施策があります。

① 専門性・一次情報の発信

BtoB領域では、専門的で実践的な一次情報が高く評価されます。

発信すべき一次情報:

独自調査データ

例:「当社顧客100社の導入効果分析レポート」

例:「業界アンケート調査:〇〇の導入率は前年比150%増」

自社開発の技術・ノウハウ

例:「5年間で蓄積した〇〇最適化のベストプラクティス」

例:「実務で使える△△のチェックリスト(全30項目)」

導入事例の詳細データ

例:「A社における導入前後の数値比較」

例:「業種別の平均的な効果データ」

② ホワイトペーパーの戦略的公開

ホワイトペーパーの種類:

  1. 課題解決型:「〇〇の課題を解決する5つの方法」
  2. 調査レポート型:「業界動向調査2025」
  3. 技術解説型:「△△の仕組みと実装方法」
  4. 事例集型:「成功企業10社の共通点」

公開方法:

  • 自社サイトでの無料公開(メールアドレス登録で取得可能にする)
  • SlideShareやSpeakerDeckでのスライド公開
  • noteでの要約版公開

③ 業界団体・学術機関との連携

連携の例:

  • 業界団体の委員会への参加
  • 大学との共同研究
  • 学会での論文発表
  • 業界カンファレンスでの登壇

効果:

  • 学術機関サイト(ac.jp)からの被リンク獲得
  • 権威性の大幅な向上
  • AIからの信頼性評価の向上

④ ウェビナー・カンファレンス登壇

登壇の効果:

  • イベントサイトからの被リンク
  • 登壇者として紹介されることによるサイテーション
  • 録画のYouTube公開による追加の露出

登壇後のフォロー施策:

  1. 登壇内容をnote記事化
  2. スライドをSpeakerDeckで公開
  3. 登壇レポートをプレスリリース配信
  4. SNSで告知・報告

→ 1つの登壇から複数の露出機会を創出

実践ロードマップ|90日で成果を出す

第1フェーズ(1~30日目):基盤構築

Week 1-2:アカウント開設と初期設定

  • PR TIMESアカウント開設
  • 企業公式note開設
  • Qiita Organizationアカウント作成(エンジニア向け企業の場合)
  • X(Twitter)、LinkedInアカウント整備
  • NAP情報の統一(全プラットフォーム)

Week 3-4:初回コンテンツ投稿

  • PR TIMESで初回プレスリリース配信(テーマ例:「新サービスリリース」「調査結果発表」)
  • note初回記事投稿(経営者の想い、ビジョンなど)
  • SNSでの情報発信開始(週3回以上)

チェックリスト:

  • 全プラットフォームで社名・住所・電話が統一されているか
  • プレスリリースに具体的な数値データが含まれているか
  • note記事は2,000字以上の十分なボリュームか
  • 各記事に明確な見出し構造(H2、H3)があるか
  • SNSプロフィールに会社URLが記載されているか

第2フェーズ(31~60日目):コンテンツ拡充

Week 5-6:技術系コンテンツの投稿

  • Qiitaで技術記事投稿(月2本以上)
  • noteで専門的な記事投稿(週1本)
  • 自社ブログとnoteの相互連携

Week 7-8:外部メディアへのアプローチ

  • 業界メディアへの寄稿提案(3媒体以上)
  • 独自調査の実施・レポート作成開始
  • ホワイトペーパー企画・制作開始

数値目標:

  • プレスリリース:2本以上配信
  • note記事:4本以上投稿
  • Qiita記事:2本以上投稿
  • 外部メディア寄稿:1本以上掲載

第3フェーズ(61~90日目):定常運用と最適化

Week 9-10:定期発信の確立

  • 月次プレスリリース配信の仕組み化
  • note週次投稿のルーティン化
  • SNS投稿スケジュールの確立

Week 11-12:効果測定と改善

  • AI引用状況の確認(ChatGPT、Perplexityで自社名検索)
  • 各プラットフォームからのトラフィック分析
  • 被リンク・サイテーション数の測定
  • 次フェーズの戦略策定

KPI例:

  • AI検索での自社言及回数:月10回以上
  • プレスリリース経由の被リンク:5本以上
  • note記事の合計PV:10,000PV以上
  • 新規獲得被リンク:20本以上

効果測定方法|数値で成果を可視化

① AI引用状況の確認方法

手動確認の方法:

ChatGPTでの確認

プロンプト例:「BtoB SaaS分野で〇〇の課題を解決するサービスを提供している企業を教えてください」

→自社が言及されているか確認

→引用元のURLが表示されているか確認

Perplexityでの確認

質問例:「製造業のDX推進を支援している企業を5社教えてください」

→自社がリストアップされているか

→どのソースから引用されているか確認

Google AI Overviewsでの確認

Google検索で自社関連キーワードを検索

→AI Overviewsに自社情報が表示されるか

→引用元として自社サイトが含まれているか

② トラフィック分析

Google Analytics 4での設定:

参照元/メディア別のセッション数確認

レポート → 集客 → トラフィック獲得

確認すべき参照元:

  • prtimes.jp(プレスリリース)
  • note.com(note記事)
  • qiita.com(Qiita記事)
  • chatgpt.com(ChatGPT)
  • perplexity.ai(Perplexity)

カスタムディメンションの設定:

AI検索経由のトラフィックを明確に識別するため、以下のような参照元をグルーピング:

【AIチャネル】

  • chatgpt.com
  • perplexity.ai
  • gemini.google.com
  • claude.ai

③ 被リンク・サイテーション測定

被リンクチェックツール:

Ahrefs(有料)

  • ドメインレーティング(DR)の推移
  • 新規被リンク数
  • 被リンク元のドメイン数

Google Search Console(無料)

リンク → 外部リンク

→被リンク数の推移を確認

→どのページが被リンクを獲得しているか分析

サイテーション測定:

Googleアラート設定

アラート設定例:「株式会社〇〇」-site:自社ドメイン

→自社サイト以外で社名が言及されたら通知

手動検索

Google検索:「"株式会社〇〇" -site:自社ドメイン」

→自社サイト以外での言及をチェック

④ KPI設定例

アウトプット指標(活動量):

  • プレスリリース配信数:月2本以上
  • note記事投稿数:週1本以上
  • 外部メディア寄稿:月1本以上
  • SNS投稿数:1日1回以上

アウトカム指標(成果):

  • AI検索での言及回数:月20回以上
  • 新規被リンク獲得数:月10本以上
  • プレスリリース経由PV:月1,000PV以上
  • note記事合計PV:月5,000PV以上

ビジネスインパクト指標:

  • 指名検索数の増加率:前月比+10%
  • Webサイト全体のオーガニック流入:前月比+5%
  • 問い合わせ数(AIチャネル経由):月5件以上

よくある失敗と注意点

失敗パターン1:過度な宣伝色

NG例:

【プレスリリース】「業界No.1!最高のサービスをリリース!今すぐお申し込みください!」

【note記事】「当社のサービスは競合他社と比べて圧倒的に優れています」

改善策:

  • 客観的なデータ・事実を中心に記述
  • ユーザーにとっての価値を明確に
  • 第三者の評価(顧客の声、受賞歴など)を活用

OK例:

【プレスリリース】「導入企業100社の平均値として、作業時間30%削減を実現」

【note記事】「実際の導入事例:A社が抱えていた課題と、3ヶ月で達成した成果」

失敗パターン2:プラットフォームの文化を無視

各プラットフォームには独自の文化・ルールがあります。

QiitaでのNG行動:

  • 宣伝色の強い記事投稿
  • コードなしの概念的な説明のみ
  • 他社サービスの批判

noteでのNG行動:

  • 過度に技術的すぎる内容(Qiitaで投稿すべき)
  • 頻繁な売り込み
  • 短すぎる記事(500字以下など)

改善策:

各プラットフォームの特性を理解し、適切なコンテンツを投稿する。

失敗パターン3:継続性の欠如

よくある失敗:

  • 最初の1ヶ月だけ頑張って、その後投稿が止まる
  • 3本note記事を書いて満足してしまう
  • プレスリリースを1回配信して終わり

AIからの評価は、継続的な情報発信によって高まります。

改善策:

  • 月次・週次のルーティンとして組み込む
  • 担当者を明確にする
  • 小さな成果でも継続する(週1本の短い記事でもOK)

失敗パターン4:効果測定をしない

NG行動:

  • プレスリリースを配信しているが、どこで引用されたか確認していない
  • note記事を投稿しているが、PV数すら見ていない
  • AI検索で自社がどう表示されるか確認していない

改善策:

  • 月1回は必ず効果測定の時間を取る
  • 簡易的でも良いので数値を記録する
  • 効果の高い施策に注力する

FAQ|よくある質問

Q1. AIO・AEO対策の外部施策は、SEOの被リンク対策と何が違うのですか?

A. 目的とアプローチが異なります。

従来のSEO被リンク対策:

  • 目的:検索エンジンのランキング向上
  • 重視する点:リンク元のドメインオーソリティ、アンカーテキスト
  • 主な施策:ゲストブログ、ディレクトリ登録、相互リンク

AIO・AEO対策の外部施策:

  • 目的:AIに「信頼できる情報源」として認識されること
  • 重視する点:情報の一次性、複数ソースでの一貫性、社会的認知
  • 主な施策:プレスリリース、専門メディア寄稿、技術プラットフォームでの発信

ただし、両者は相互に補完関係にあり、SEOに有効な施策はAIO・AEO対策にも有効です。

Q2. 小規模なBtoB企業でも外部施策は効果がありますか?

A. むしろ小規模企業こそ、早期に取り組むべきです。

理由:

  1. 競合が少ない今がチャンス:大企業もまだ本格的に取り組んでいない段階
  2. ニッチ領域での専門性をアピール:小規模でも特定分野の専門家として認知されやすい
  3. 低コストで始められる:PR TIMES、note、Qiitaは無料または低コストで利用可能

小規模企業向けの優先施策:

  1. noteでの継続的な情報発信(無料)
  2. プレスリリース配信(月1回、費用は3万円~)
  3. Qiitaでの技術記事投稿(無料)

Q3. 効果が出るまでどのくらいの期間がかかりますか?

A. 一般的に3~6ヶ月で初期の効果が見え始めます。

フェーズ別の期待値:

1~3ヶ月目:

  • プレスリリースが数件のメディアに掲載される
  • note記事が検索上位に表示され始める
  • AI検索で時々自社が言及されるようになる

4~6ヶ月目:

  • AI検索での言及頻度が増加
  • 外部メディアからの問い合わせが来る
  • 被リンク数が目に見えて増加

7ヶ月目以降:

  • 継続的にAI検索で引用されるようになる
  • 業界内での認知度向上を実感
  • 自然な被リンク・サイテーションが増加

ただし、継続的な取り組みが前提です。短期間で諦めず、最低6ヶ月は続けることが重要です。

Q4. プレスリリースの配信頻度はどのくらいが適切ですか?

A. 月1~2回が理想的です。

頻度別の評価:

月1回:

  • ◎ 継続性を保てる最低限のライン
  • ○ 質を重視したリリースが可能
  • △ 露出機会としてはやや少ない

月2~3回:

  • ◎ 継続的な露出が期待できる
  • ◎ AIからの評価も高まりやすい
  • ○ 担当者の負担も管理可能

週1回以上:

  • △ よほどのビッグニュースがない限り難しい
  • × 質が低下するリスク
  • × メディアからスパム扱いされる可能性

重要: 頻度よりも継続性が重要です。月1回でも確実に続けることを優先してください。

Q5. AIに引用されているか確認する無料の方法はありますか?

A. はい、以下の方法で無料で確認できます。

方法1:ChatGPTでの直接確認

  1. ChatGPTにアクセス(無料版でOK)
  2. 自社サービスに関連する質問をする(例:「〇〇業界で△△の課題を解決するサービスを教えてください」)
  3. 自社が言及されているか確認
  4. 引用元URLが表示されているか確認

方法2:Perplexityでの確認

  1. Perplexityにアクセス
  2. 競合比較の質問をする(例:「××サービスを提供している企業を比較してください」)
  3. 自社が含まれているか、どの情報源から引用されているか確認

方法3:Google AI Overviewsでの確認

  1. Google検索で自社関連キーワードを検索
  2. AI Overviewsが表示されるか確認
  3. 自社情報が含まれているか確認

月1回のチェックルーティン化がおすすめです。

Q6. note記事とオウンドメディア記事、どちらを優先すべきですか?

A. 両方並行が理想ですが、優先度をつけるなら以下の通りです。

noteを優先すべきケース:

  • オウンドメディアがまだ弱い(ドメインオーソリティが低い)
  • AI検索での露出を早期に増やしたい
  • 経営者の想いやストーリーを発信したい
  • SEO記事より読み物として楽しめるコンテンツを作りたい

オウンドメディアを優先すべきケース:

  • すでにドメインオーソリティがある程度ある
  • SEO流入を重視している
  • 詳細な技術解説や製品マニュアルを掲載したい
  • 自社サイトへのトラフィック集約を重視

おすすめの併用パターン:

  1. オウンドメディアで詳細記事を作成(5,000字)
  2. noteで要約版・ストーリー版を作成(2,000字)
  3. 両方で相互リンク

→ SEOとAIO・AEO対策の両方をカバー

Q7. 競合他社の外部施策状況を調べる方法はありますか?

A. 以下のツールと方法で調査できます。

無料で調べる方法:

1. Google検索

  • 「"競合社名" site:prtimes.jp」→プレスリリース配信状況
  • 「"競合社名" site:note.com」→note活用状況
  • 「"競合社名" site:qiita.com」→技術記事投稿状況

2. AIツールでの確認

ChatGPTやPerplexityで競合比較の質問をし、どの企業が言及されているか確認

有料ツールでより詳細に調べる:

Ahrefs(被リンク分析)

  • 競合のドメインレーティング
  • 被リンク数と被リンク元
  • どのコンテンツが被リンクを獲得しているか

SimilarWeb(トラフィック分析)

  • 参照元サイトのトラフィック比率
  • どのプラットフォームから流入があるか

まとめ:今日から始める外部施策アクション

AI検索時代において、外部施策は自社の存在を証明する重要な戦略です。

本記事の重要ポイント

  1. 日本市場ではPR TIMES、note、Qiitaが上位 - 企業が直接コントロールできる施策として極めて効果的
  2. AIは複数の信頼できるソースを確認する - 自社サイトだけでなく、Web全体での存在感が重要
  3. BtoB企業は専門性と一次情報で差別化 - 独自調査、導入事例、技術解説が強力な武器
  4. 継続性が最も重要 - 月1回のプレスリリース、週1回のnote投稿を最低6ヶ月継続
  5. 効果測定を忘れずに - 月1回はAI検索での自社言及状況をチェック

明日から始める3つのアクション

アクション1:アカウント開設(所要時間:30分)

  • PR TIMESアカウント開設
  • 企業公式note開設
  • 社名・住所・電話の統一確認

アクション2:初回コンテンツ作成(所要時間:2時間)

  • プレスリリース1本作成(既存の情報でOK)
  • note記事1本作成(経営者の想い、サービス紹介など)

アクション3:継続の仕組み化(所要時間:30分)

  • 月次プレスリリースのスケジュール作成
  • note記事のテーマリスト作成(10個以上)
  • 担当者・責任者の明確化

最後に

AIO・AEO対策の外部施策は、今日始めれば、6ヶ月後には確実に成果が見えます。

AI検索はまだ始まったばかりです。大企業も模索している段階で、先行者利益を獲得できる絶好の機会です。

「いつかやろう」ではなく、「今日から始める」ことで、AI検索時代の勝ち組企業になりましょう。

 

最終更新日:2026-01-03