論文紹介
B2Bマーケティングの歴史
進化の軌跡と未来への展望
企業間取引のマーケティングはどのように進化してきたのか。ハードセリングの時代から、デジタル時代の現在まで、その変遷を分かりやすく解説します。
B2B(企業間取引)のマーケティングは、長い間「売り込み」が中心でした。しかし、インターネットの登場により、顧客が自ら情報を探す時代へ。この記事では、150年以上にわたるB2Bマーケティングの進化を、誰にでも分かりやすく紹介します。
150年の進化を一目で理解
7つの時代区分で見るB2Bマーケティングの変遷
1800年代
ハードセリング
作れば売れる時代
1950年代
組織購買研究
買い手の研究開始
1970年代
転換の兆し
関係重視へ
1980年代
関係志向
パートナーシップ
1990年代
CRM登場
顧客管理システム
2000年代
デジタル化
インターネット活用
2020年代
AI・データ活用
自動化と最適化
1800年代:ハードセリング
作れば売れる時代。強引な売り込みが主流。
1950年代:組織購買研究
企業の買い方を研究し始める。
1970年代:転換の兆し
長期的な関係が重要だと気づく。
1980年代:関係志向
パートナーシップ戦略が主流に。
1990年代:CRM登場
顧客管理システムで効率化。
2000年代:デジタル化
インターネットで情報発信。
2020年代:AI・データ活用
自動化とデータ分析で最適化。
3つの大きな転換点
B2Bマーケティングを変えた重要な変化
取引→関係
1回きりの売買から、長期的なパートナーシップへ
1970〜1980年代
売って終わりではなく、継続的な信頼関係を築くことが重要になりました。
オフライン→オンライン
訪問営業から、デジタル接点へ
2000年代〜
顧客がインターネットで情報収集するようになり、オンラインでの情報発信が必須に。
勘→データ
経験と勘から、科学的な分析へ
2010年代〜
データ分析により、顧客行動を予測し、最適なタイミングでアプローチできるように。
昔と今、何が変わった?
B2Bマーケティングの劇的な変化
昔(〜1990年代)
強引な売り込み
営業マンが飛び込みで訪問し、一方的に商品を説明
短期的な関係
売れたら終わり。次の顧客を探す
情報格差
売り手だけが情報を持ち、買い手は比較できない
経験と勘頼み
ベテラン営業の感覚で判断
今(2020年代)
顧客が見つける
困りごとを検索して、自分で情報を集める
長期的な信頼
継続的にサポートし、一緒に成長する
情報の透明性
誰でも簡単に比較検討できる
データで最適化
数値を見ながら改善を繰り返す
知っておきたい重要キーワード
現代のB2Bマーケティングを理解するための用語
インバウンドマーケティング
押し売りではなく、役立つ情報を発信して顧客に「見つけてもらう」手法。
マーケティングオートメーション(MA)
メール送信や顧客管理を自動化するツール。効率的に見込み客を育てる。
ABM(アカウントベースドマーケティング)
重要な顧客企業を絞り込み、一社一社に合わせたアプローチをする手法。
リードナーチャリング
見込み客(リード)に有益な情報を提供し続け、購買意欲を「育てる」こと。
CRM(顧客関係管理)
顧客情報を一元管理し、関係を深めるためのシステム・考え方。
コンテンツマーケティング
ブログ記事やホワイトペーパーなど、役立つ情報で顧客を惹きつける。
日本のB2Bマーケティングの特徴
欧米と比べて発展が遅れた理由
既存顧客重視
新規開拓よりも、長年の取引先を大切にする文化があった。
対面重視
顔を合わせた関係づくりを重視し、デジタル化が進みにくかった。
営業中心
マーケティングは営業のサポート役で、独立した機能として認識されていなかった。
転換点:2008年リーマンショック
既存顧客だけでは売上を確保できなくなり、新規開拓とマーケティングの重要性が再認識されました。
現代のB2Bマーケティングの流れ
見込み客を顧客に変える4つのステップ
リードジェネレーション
見込み客を集める
- SEO・Web広告
- ウェビナー開催
- SNS発信
リードナーチャリング
関心を育てる
- メール配信
- MAツールで自動化
- スコアリング
インサイドセールス
関係を深める
- 電話・Web商談
- ニーズの深掘り
- 営業への引継ぎ
フィールドセールス
契約を結ぶ
- 訪問・提案
- 契約締結
- 継続サポート
B2Bマーケティングの未来
これから重要になる3つのポイント
AI・機械学習
顧客一人ひとりに最適な提案を、AIが自動で行う時代へ。予測分析で先回りしたサポートが可能に。
顧客体験(CX)
製品の機能だけでなく、購入前後すべての体験の質が競争力を左右する。感動を提供することが鍵。
統合的アプローチ
インバウンドとアウトバウンドを組み合わせ、最適なタイミングで最適な方法でアプローチ。
まとめ
B2Bマーケティングは、「押し売り」から「顧客に見つけてもらう」へ、「一度きりの取引」から「長期的なパートナーシップ」へ、「経験と勘」から「データと科学」へと進化してきました。これからは、AIやデータを活用しながらも、顧客との信頼関係を大切にする姿勢が、ますます重要になっていきます。
技術は進化しても、人と人とのつながりが基本です
企業間取引(B2B)におけるマーケティングは、消費者向けマーケティング(B2C)と比較して発展が遅れていたと言われていますが、近年その重要性が急速に高まっています。本記事では、B2Bマーケティングがどのように発展してきたのか、その歴史を紐解きながら、学術研究と実務の両面から現在に至るまでの変遷を解説します。
注:B2Bマーケティングは歴史的に「インダストリアル・マーケティング(産業財マーケティング)」とも呼ばれ、1990年代頃までは主にその名称が使われました。以降、「B2Bマーケティング」という呼称が一般化しています。
1. ハードセリングの時代:産業革命~19世紀前半
1.1 製造中心の時代
産業革命以降、企業間取引の世界では「作れば売れる」という時代が続いていました。この時期の特徴は以下の通りです:
- 製品志向:製造能力が最優先、顧客ニーズよりも生産効率を重視
- 供給不足の市場:需要が供給を上回る状況が続き、販売努力がほとんど不要
- プッシュ型営業:営業担当者による強引な売り込み(ハードセリング)が主流
- 情報の非対称性:売り手が圧倒的な情報優位性を持つ
1.2 ハードセリングの特徴
この時代の企業間取引における営業活動は、以下のようなアプローチが中心でした:
- 訪問営業による強引な売り込み:製品の押し売りが一般的
- 一方的な情報提供:顧客の課題よりも製品の仕様説明に注力
- 短期的な取引関係:長期的な関係構築よりも個別取引を重視
- 価格競争:差別化要素が少なく、価格が主な競争要因
1.3 ハードセリングの限界
しかし、市場が成熟し競争が激化するにつれて、ハードセリングの限界が明らかになってきました:
- 顧客が選択肢を持つようになり、押し売りが通用しなくなる
- 製品の同質化により、価格以外の差別化が必要になる
- 一方的な売り込みに対する顧客の抵抗感が増大
- 短期的な取引では持続的な成長が困難
この限界が明らかになる中で、顧客のニーズを理解し、長期的な関係を構築する「マーケティング」の概念が徐々に生まれてくることになります。
2. 黎明期と取引志向の時代:19世紀末~1950年代
2.1 取引志向(Transaction Orientation)の支配
この時代、企業間の販売活動は取引志向に強く根ざしていました。学術的な理論構築はごくわずかで、顧客は売り手の利益追求のための受動的存在とみなされる傾向にありました。企業間取引においても、短期的な販売手法が主流で、顧客との長期的関係よりも即時の売上やコスト削減が重視されていたのです。
2.2 先駆的な試み
しかし、全く進歩的な試みがなかったわけではありません:
1899年:ジョン・ワナメーカーの提唱
- アメリカの小売業者ワナメーカーが、顧客満足と売り手利益の調和を唱える
- 製造業者・流通業者・顧客の密接な連携の重要性を説く
- これは当時としては先進的な見解で、顧客との良好な関係維持をビジネスの持続性に結びつける発想
ただし、第一次世界大戦や大恐慌、第二次世界大戦といった不安定な社会情勢の中で、企業は短期的な取引に注力せざるを得ず、関係構築よりも目先の取引完了が優先されました。
2.3 学術的基盤の形成(1920~1940年代)
学術面では、マーケティング分野そのものが確立途上でしたが、企業間取引に言及する動きが徐々に現れ始めます:
初期の教材・研究
- 20世紀初頭:E.D.ショーが企業間の市場交換について論じる
- 1920年代:メルヴィン・コープランドが企業向け市場の事例集を刊行
- 1920年『Marketing Problems』
- 1930年『Cases in Industrial Marketing』
- 1930年代:初の産業マーケティング教科書が登場
- ジョン・フレドリック『Industrial Marketing – A Century of Marketing』(1934年)
- ロバート・エルダー『Fundamentals of Industrial Marketing』(1935年)
- 1936年:学術誌への初期投稿
- Journal of MarketingにLeighおよびLesterの論文
- Harvard Business ReviewにLewisの論文
これらの初期研究は概ね経済学の延長線上で取引そのものを分析対象とするもので、市場を均質と仮定し、購買側の意思決定は合理的かつ価格主導と捉える考え方が支配的でした。
3. 組織購買行動の解明期:1950~1960年代
3.1 産業マーケティング研究の成立
1950年代から1960年代にかけて、B2Bマーケティングは学術分野として徐々に成立し始めます。第二次大戦後の経済成長期、企業間取引も拡大する中で、マーケティング学者たちは消費財市場とは異なる産業財市場の特性に注目しました。
1957年:世界初のB2Bマーケティング専用講座
- ハーバード・ビジネス・スクールでE.レイモンド・コーリー教授が開講
- 1962年、自身の経験をまとめたケース集『Cases in Industrial Marketing』を出版
- コーリーは「工業製品のマーケティングに関する体系的知見が乏しい」ことに懸念を示す
3.2 組織購買行動(Organizational Buying Behavior)の解明
この頃から組織購買行動の解明が進み、企業の購買意思決定プロセスを分析するモデルが登場します:
主要な理論的発展
- 1960年代半ば~1972年:F.E.ウェブスター Jr.やY.ウィンドらが組織購買の一般モデルを提唱
- 1967年:ロビンソン他が産業購買のBuy-Gridモデルを提唱(新規・修正・再購入の分類)
- 1973年:J.シースが産業購買行動モデルを発表
アメリカマーケティング協会(AMA)主催のワークショップやマーケティング科学研究所(MSI)による研究プロジェクトを通じて、企業の複雑な購買意思決定(複数の関与者、長期的視点、リスク評価など)の特徴が明らかにされていきました。
重要な概念の確立
- 購買センター(Buying Center):企業内の購買関与者グループという概念
- 購入状況の類型化:新規購入・再購入などの区分
- 限定合理性:市場の不確実性や購買者の限定合理性(バウンデッド・ラショナリティ)の概念
これらのフレームワークは実務に役立つものとして、企業も自社の販売戦略に活かし始めました。
4. パラダイム転換の兆し:1970年代
4.1 取引志向から関係志向へ
1970年代は、B2Bマーケティングにおいて新たなパラダイム転換の兆しが見えた時代でした。
J.シースの批判(1970年)
- 従来の純粋経済学的アプローチでは企業の市場戦略を十分説明できないと批判
- 売り手と買い手双方の相互満足や取引の不確実性といった要素を考慮すべきと主張
- この批判は、B2Bマーケティングにおける関係志向(リレーションシップ重視)への転換を示唆する先駆け
4.2 学術的インフラの整備
この時期に学術的なインフラ整備が進みます:
- 1972年:B2B専門の学術誌『Industrial Marketing Management(IMM)』が創刊
- 1977年:マーケティング科学研究所(MSI)が組織購買行動に関する包括的モノグラフを刊行
これらにより、B2B分野の研究コミュニティが徐々に形成され、専門家間での知識共有が活発化しました。
4.3 実務面での変化
オイルショックなどの経済変動も背景に、企業は取引先との長期的な取引関係を見直し始めました:
- 購買先を複数に分散させる動き(調達の安定性を図る)
- 重要な供給者とは関係を深めて安定供給を確保する戦略
- 関係重視の発想が「マーケティング志向」と合流
5. 関係志向への本格的転換:1980年代
5.1 新たな産業革命
1980年代に入ると、B2Bマーケティングは本格的なパラダイムシフトを迎えます。従来の取引(トランザクション)志向から関係(リレーションシップ)志向への転換が広く認識され、一部の研究者によって「新たな産業革命」とも表現されています。
5.2 研究組織・学会の設立
専門の研究組織や学会が相次いで設立されました:
- 1983年:ペンシルベニア州立大学に企業市場研究所(Institute for the Study of Business Markets, ISBM)が設立
- 1984年:欧州で産業マーケティング購買研究グループ(IMPグループ)の初の国際会議が開催
- 1986年:『Journal of Business and Industrial Marketing』創刊、シリーズ刊行物『Advances in Business Marketing and Purchasing』創刊
5.3 インタラクションモデルとネットワーク論
IMPグループの貢献
- Håkansson編集の著書『Industrial Marketing and Purchasing』(1982年)
- 企業間の相互作用やネットワークに着目
- インタラクションモデル(企業間関係のモデル)を提唱
研究者コミュニティ内で関係性理論(Relationship Theory)やネットワーク論が発展し、B2Bマーケティング理論は経済学的取引観から行動科学的・社会学的視点へと広がりを見せます。
5.4 実務面での関係構築戦略
この時代に企業は取引先との長期的な関係構築を戦略の中心に据えるようになります:
キーアカウントマネジメント(KAM)の浸透
- 重要顧客に対して個別対応
- 大口取引先との緊密な関係づくりが収益安定に不可欠と認識
国や文化ごとの関係構築
- 日本企業の「系列」
- 欧米企業の「パートナーシップ」戦略
コミットメント・トラスト理論(1994年)
- モーガンとハントが提唱
- 効果的な関係マーケティングには相互のコミットメント(関与)と信頼が鍵
- 関係性の質を高めることが競争優位につながるとの考えが一般化
6. リレーションシップ・マーケティングの主流化:1990年代
6.1 B2Bマーケティングの確立
1990年代になると、リレーションシップ・マーケティング(関係性マーケティング)がB2B領域で本格的に主流の戦略となりました。多くの企業が、新規顧客の開拓以上に既存顧客との関係深化による長期的価値の最大化に注力し始めます。
6.2 独立した研究分野としての確立
学術コミュニティにおいて、B2Bマーケティングは独立した研究分野として確立します:
- 1993年:『Journal of Business-to-Business Marketing』が創刊
- 1996年:ジョージア州立大学に産業ビジネス・マーケティング研究センター(Center for Business and Industrial Marketing, CBIM)が設立
「B2Bマーケティング」は名実ともに一つの確立された分野となり、研究者・実務者の交流も進みました。
6.3 主要研究トピックの確立
学術レビューによれば、1970~1995年の間にB2Bマーケティング分野が組織購買行動論へ新たに導入した概念は「購買者-売り手関係」と「ネットワーク」でした。
LaPlacaとKatrichis(2009年)による主要トピック(1936~2006年)
- 販売管理
- 購買者行動
- 関係性
- イノベーションと新製品開発
- マーケティング戦略
- 流通チャネル
この中でも特に関係性マーケティングや顧客関係管理(CRM)は主要テーマとなり、数多くの理論モデルや成功要因に関する知見が蓄積されました。
6.4 CRMとインターネットの登場
実務では、ITの発展に伴ってCRMシステム(顧客関係管理システム)が後半に登場し始めました:
- 営業・マーケティング部門が協働して顧客データベースを管理・活用
- マーケティング活動が単発の販売支援から顧客ライフサイクル全体の管理へと拡張
インターネットの普及
- 電子メールやウェブが企業間コミュニケーションに使われ始める
- ビジネス購買者が事前に情報収集を行う傾向が強まり始める
- マーケティング部門は初期段階からオンラインで良質な情報提供をして顧客を惹きつける必要性が認識され始める
7. デジタル技術の本格導入:2000年代
7.1 インターネットとeコマースの影響
2000年代に入ると、デジタル技術の急速な発展がB2Bマーケティングに新たな変革をもたらしました。インターネットの本格的な普及、電子商取引(eコマース)の台頭、さらには検索エンジンやオンライン広告、メールマーケティングの進化によって、企業間のマーケティング手法・チャネルは大きく拡張されました。
日本市場での主な出来事
- 1993年:日本で商用インターネットが解禁(11月)
- 1996年:Yahoo! JAPANが開始(4月1日)
- 1997年:楽天市場が開始
- 2000年:GoogleがAdWordsを提供開始(10月23日)
7.2 市場構造の変革
Michael Ewing(2003年)の研究は、インターネットとB2Bマーケティングの融合が「B2B市場の構造を変革し得る」ことを示しました:
主な変化
- ウェブを介した直接取引によりディスインターミディエーション(中間流通の省略)が可能に
- 取引コストが削減され市場の効率性が向上
- 一部の伝統的流通チャネルが再編成
- 新たな仲介(プラットフォーム)や情報集約の仕組みが誕生
7.3 デジタルマーケティング手法の進化
企業は電子メールを用いたダイレクトマーケティングや、自社ウェブサイトでのコンテンツ提供によるリードジェネレーションに注力するようになります:
- 2000年代半ば:検索エンジン最適化(SEO)やオンライン広告が普及
- 「コンテンツマーケティング」という用語が1990年代後半から散発的に使われ始め、2001年前後に実務用語として普及が進む
- B2B企業もデジタル上で潜在顧客にリーチする戦略を組み込む
ただし、この時期のデジタルマーケティングはまだ初期段階であり、多くの企業ではマーケティング部門がオンラインで見込み客を集め、その後のクロージングは営業に引き継ぐという従来型の流れが維持されていました。
7.4 グローバル化の進展
冷戦終結後の世界経済統合により新興市場が台頭し、B2B企業は世界規模での市場機会を追求し始めました:
- 多国籍企業のみならず中堅企業でも海外市場参入が増加
- 各国のビジネス文化に合わせたマーケティング戦略が求められる
- 学術的にもグローバルB2Bマーケティングに関する研究が増加
8. マーケティングオートメーションの普及:2000年代後半~2010年代前半
8.1 マーケティングオートメーション(MA)の発展
1990年代後半から2000年代にかけて、アメリカでマーケティングオートメーション(MA)が登場・発展しました。これはSFA(営業支援システム)を補完するツールとして位置づけられ、以下の機能を統合したパッケージとして提供されました:
- 顧客データベース
- メール配信システム
- コンテンツマネジメントシステム
- ログ解析システム
- データ分析システム
8.2 日本市場への導入
日本にMAが本格的に導入され始めたのは、2010年代前半から半ばにかけてです:
- 2010年代前半:海外製MAツールが日本市場での存在感を増す
- 2014年:Marketo(現Adobe)が日本法人を設立
- 国産MAツールも続々登場
導入時期の遅さから、「日本の最大の弱点はマーケティング力」「日本のB2B向けマーケティングオートメーションは一周遅れ」と指摘する専門家もいました。
8.3 リーマンショックの影響
2008年のリーマンショックは、日本のB2B企業に大きな影響を与えました:
- 売上が激減し、既存顧客だけでは売上を確保できなくなった企業が増加
- 新規開拓の重要性が再認識される
- マーケティングの重要性が認識されるようになる
9. インバウンドマーケティングの台頭:2000年代半ば~2010年代
9.1 インバウンドマーケティングの誕生
2004年、マサチューセッツ工科大学(MIT)の大学院でブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャアが出会い、当時主流だったプッシュ型のアウトバウンドマーケティングへの疑問を共有しました。
インターネットの普及により、消費者は一方的に送られてくるCMやDMなどの情報をブロックするようになり、必要な情報を自ら探しに行けるようになっていたのです。
9.2 HubSpotの設立
- 2006年:二人はHubSpotを設立
- 2009年:共同執筆した『INBOUND MARKETING: Get Found Using Google, Social Media, and Blogs』が話題に
- 以降マーケティング業界において実践されるようになる
9.3 インバウンドマーケティングの理論的背景
Seth Godin氏の『Permission Marketing』(1999年)
- アウトバウンドマーケティングを「インターラプションマーケティング(顧客の邪魔をするマーケティング)」と批判
- テレアポや訪問営業は顧客の時間や余暇を奪う
- 顧客の承認(permission)を得るべきと主張
- 顧客本意なマーケティングとしてインバウンドマーケティングが注目される
9.4 B2B購買行動の変化
インターネットでの情報収集が一般化するに伴い、B2B購買行動が大きく変化:
- B2B購買において、営業担当者との接触前にオンラインで多くの情報収集・比較検討が進む傾向が見られる
- 複数の調査や論考でこの傾向が指摘される
注:「購買プロセスの57%が完了」「60%が営業前に終了」といった具体的な数値については、調査によって定義や結果にばらつきがあるため、引用する際は出典や調査条件の確認が必要です。
この顧客行動の変化により、デジタルマーケティングの重要性がさらに高まりました。
10. ソーシャルメディアとデータ駆動型マーケティング:2010年代
10.1 ソーシャルメディアの活用
2010年代に入ると、B2Bマーケティングはソーシャルメディアの活用とデータ駆動型戦略という新たな局面を迎えます:
- FacebookやLinkedIn、Twitter(現X)がビジネス用途でも定着
- 企業は顧客企業や業界コミュニティと双方向に交流する手段を獲得
- 特にLinkedInの活用が顕著
- 見込み顧客との初期接点や情報発信の場として重要性が増す
10.2 コンテンツマーケティングの隆盛
ブログやウェビナー、ホワイトペーパー等によるコンテンツ・マーケティングがB2B分野で花開きました:
- 自社の専門知や顧客事例をオンラインで共有
- 信頼関係を醸成する手法が一般化
- 2014年から2016年頃:「オウンドメディアブーム」
- 多くの企業がSEOやブランディング目的で自社メディアに投資
10.3 ビッグデータとアナリティクス
ビッグデータと分析技術の発達により、マーケティング活動の効果測定や顧客インサイトの抽出が飛躍的に高度化:
- マーケティングデータを統合管理
- 見込み度の高い顧客(ホットリード)のスコアリング
- 既存顧客の離反予測などにデータ分析を活用
- データに基づく意思決定が研究テーマとしても注目
Lilien(2016年)の指摘
- B2Bマーケティングの今後の重点分野の一つに顧客アナリティクスを挙げる
Wiersema(2013年)の新潮流
B2Bマーケティングの新潮流として11項目を指摘:
- テクノロジーの破壊的影響
- マーケティング組織の戦略的役割の重要性増大
- 他部門との連携強化
- マーケット知識の高度化など
10.4 ABM(アカウントベースド・マーケティング)の台頭
特定の重要顧客や見込み顧客企業ごとに最適化したマーケティングアプローチを行う手法:
- デジタル技術で得られる詳細な顧客データを駆使
- 伝統的な大量一括アプローチとは対照的
- 個別企業に合わせたパーソナライズドな施策を可能に
- 高価値顧客との関係強化に効果を発揮
マーケティングと営業の境界が一層融合し、データに裏打ちされた戦略的マーケティングが経営に直接貢献することが期待されるようになっています。
10.5 コトラーのマーケティング進化論
フィリップ・コトラーは、マーケティングの進化を以下のように整理しました:
- マーケティング1.0(1950~1960年代):製品中心のマーケティング
- マーケティング2.0(1970~1980年代):消費者志向のマーケティング
- マーケティング3.0(1990~2000年代):人間中心のマーケティング(価値主導)
- マーケティング4.0(2016年に提唱):デジタルを駆使した顧客との接続
11. デジタルシフトと高度化:2010年代後半~現在
11.1 プロセスの高度化
MAツールの登場により、B2Bマーケティングのプロセスが以下のように高度化しました:
- リードジェネレーション(見込み客獲得)
- リードナーチャリング(見込み客の育成)
- インサイドセールス(内勤営業による見込み客の絞り込み・関係構築)
- フィールドセールス(訪問営業による契約)
11.2 新型コロナウイルスの影響(2020年前後)
新型コロナウイルス感染症の拡大により、非対面での営業・マーケティング活動が必要不可欠となりました:
- ウェビナー(オンラインセミナー)の普及
- デジタルコンテンツを活用したリード獲得の加速
- 非対面の顧客体験創出が企業競争力の分水嶺に
情報収集行動のオンライン化が加速し、デジタルマーケティングを用いて顧客の課題が顕在化する前段階で顧客を惹きつけることの重要性がさらに高まりました。
11.3 データドリブンマーケティングの定着
Web上の施策の結果が短時間で明確に「数値」として把握できるようになり、仮説を立てて実施し、検証して改善するというPDCAサイクルが浸透しやすくなりました。マーケティングのデジタル化、データ化が進むことで、「データを取得し、裏付けを持って次の施策を実施し、その検証を行う」という科学的な手法が可能になりました。
12. 現在のB2Bマーケティングの特徴
12.1 デマンドジェネレーションの確立
多くの企業で、見込み顧客を効率的に獲得しナーチャリング(育成)するデマンドジェネレーションの考え方が浸透しています。
12.2 主要な手法
現在のB2Bマーケティングでは、以下のような手法が活用されています:
| フェーズ | 主要手法 | 目的 |
|---|---|---|
| リードジェネレーション | SEO、コンテンツマーケティング、ホワイトペーパー、ウェビナー、展示会、SNS | 見込み客の獲得 |
| リードナーチャリング | メールマーケティング、MAツール、スコアリング、パーソナライゼーション | 見込み客の育成 |
| 営業連携 | インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス | 契約・関係維持 |
12.3 日本市場の特徴
日本のB2Bマーケティングが発展が遅れた理由:
- 販売側が新規開拓よりも既存顧客からの売上を重視
- 購入側が対面でのリレーションを重視する傾向
- マーケティングが営業活動の付録的な扱い
しかし近年では、営業部内にマーケティング機能を持たせたり、マーケティング部門を新設したりする企業が増えています。
12.4 用語の変遷:「B2B」の定着
1990年代後半までに、「BtoBマーケティング」という用語が広く普及しました。現在では「B2B」と「BtoB」の両方の表記が使われていますが、国際的には「B2B」の表記が一般的です。
13. 学術研究と実務の相互作用
13.1 歴史的変遷からの洞察
B2Bマーケティングは、取引志向から関係志向へ、さらにデジタル&データ志向へと大きく転換してきました。それぞれの段階でマーケティング戦略・手法は進化し、実務と研究の間にも相互作用が見られます。
13.2 初期の関係性
初期の取引志向の時代では、実務は主に販売担当者の経験則に頼っていました。学術研究は乏しく、企業はマーケティング理論に頼らずとも成長を遂げていた面があります。実際、スウェーデンの事例では「エンジニアが優れた製品を世界市場で売り込んだからこそ経済成長したのであり、マーケティング管理論のおかげではない」と指摘する声もあります。
13.3 理論の実務への浸透
しかし1970年代以降、学術界が組織購買や関係性に光を当て始めると、その知見は徐々に実務にも浸透していきました:
- 関係マーケティングの概念が多くの企業戦略に採り入れられる
- 顧客維持やLTV(顧客生涯価値)向上の重要性が経営共通の認識に
13.4 実務先行の局面
デジタル技術の導入期には、実務の方が学術研究より一歩先行する場面も見られました:
- 企業は新しいテクノロジーやプラットフォームを試行錯誤で活用
- 学術界はその現象を追認・分析する形で理論化
13.5 現代の協働
近年ではB2Bマーケティング研究者と実務者が対話し、最新課題に取り組む動きも活発化しています:
ISBM(2012年)の取り組み
業界関係者と共同で主要課題を洗い出し:
- イノベーション
- 顧客ジャーニーと関係価値
- データ分析
- テクノロジー活用
これらは現代の実務課題と強く結びついており、学術研究がビジネスに貢献し得る分野として期待されています。
14. 未来への展望
14.1 AI・機械学習の活用
今後は、AI技術の発展により、さらに高度なパーソナライゼーションや予測分析が可能になることが期待されます。
14.2 カスタマーエクスペリエンスの重要性
顧客体験(CX)の質が、企業の競争力を左右する重要な要素となっています。製品やサービスの機能だけでなく、購買前から購買後まで一貫した優れた体験を提供することが求められています。
14.3 インバウンドとアウトバウンドの融合
今後は、インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングを適切に組み合わせ、「売り込むべきタイミングで売り込む」ことで、営業やマーケティングにかかる工数を削減し、効率の良い施策を展開することが重要になります。
14.4 マーケティング組織の戦略的役割
マーケティング組織は戦略的パートナーとして企業経営に関与する存在となりつつあります。今後も実務の変化に学術研究が敏感に呼応しつつ、双方の知見を融合させることで、B2Bマーケティングの理論と実践はさらに深化していくことでしょう。
まとめ
B2Bマーケティングは、産業革命以降のハードセリング時代から始まり、19世紀末から20世紀前半の取引志向の時代、1950~1960年代の組織購買行動の解明期、1970年代のパラダイム転換の兆し、1980年代の関係志向への本格転換、1990年代のリレーションシップ・マーケティングの主流化、2000年代のデジタル技術導入、2010年代のソーシャルメディアとデータ駆動型マーケティング、そして2020年代のデジタルシフトと、常に進化を続けてきました。
かつての「作れば売れる」「押し売りが通用する」時代から、顧客が情報の主導権を握る現代へと、B2Bマーケティングは大きく変容しました。特に過去50年間の発展は目覚ましく、学術研究と実務が相互に影響を与え合いながら、B2Bマーケティングは営業活動を支援する重要な機能として確立されました。
見込み客の購買行動が大きく変化する中、企業は顧客に「見つけてもらう」ための仕組みづくりと、データに基づいた科学的なアプローチが不可欠となっています。今後も技術の進化とともに、B2Bマーケティングは新たな段階へと進化していくでしょう。企業には、変化する市場環境に柔軟に対応し、顧客に真の価値を提供し続ける姿勢が求められています。
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