成長戦略の教科書
アンゾフの成長マトリクス ×
BtoBマーケティング施策
あなたの会社に最適なマーケティング施策を、4つの成長戦略から導き出す実践ガイド
「売上を伸ばしたいが、どのマーケティング施策に投資すべきか分からない」──多くのBtoB企業が抱えるこの悩み。重要なのは「どんな施策があるか」ではなく、「自社の成長段階に応じて、どの施策を優先すべきか」を理解することです。
フレームワーク紹介
アンゾフの成長マトリクス(Ansoff Matrix)
提唱者:イゴール・アンゾフ(Igor Ansoff)
発表年:1957年
概要:企業の成長戦略を「製品」と「市場」の2軸で分類し、4つの戦略オプションを提示する古典的フレームワーク
4つの成長戦略マトリクス
既存製品
新製品
市場浸透戦略
既存市場 × 既存製品
既存顧客からの売上を最大化
新製品開発戦略
既存市場 × 新製品
既存顧客に新製品を提供
新市場開拓戦略
新市場 × 既存製品
新しい顧客層に既存製品を展開
多角化戦略
新市場 × 新製品
全く新しい領域への挑戦
リスクは左上から右下に向かって増大します。市場浸透戦略が最も安全で、多角化戦略が最もチャレンジング。
戦略別・最適マーケティング施策
市場浸透戦略:既存顧客を大切に
既存の製品・サービスで、既存市場のシェアを拡大する最も安全な戦略。新規獲得コストは既存維持の5〜25倍!
カスタマーサクセス
顧客が製品から最大限の価値を得られるよう支援。オンボーディング、定期レビュー、利用状況モニタリングなど
アップセル/クロスセル
既存顧客に上位プランや関連製品を提案。利用状況に基づいた最適タイミングでの提案が鍵
リファラルプログラム
満足度の高い顧客からの紹介を促進。BtoBでは信頼関係ベースの紹介が効果的
ユーザー会/ウェビナー
既存顧客向け教育・交流イベントでエンゲージメント向上。ベストプラクティス共有も
成功事例:Salesforceは業界トップクラスの90%超のリテンション率を維持
新製品開発戦略:既存顧客に新価値を
既存顧客基盤に対して新しい製品・機能を提供。信頼関係があるため成約率が高く、フィードバックも得やすい!
ベータテスト
リリース前に既存顧客に試用してもらい、フィードバック収集。製品を磨きながら初期顧客確保
ローンチキャンペーン
ティーザー、発表イベント、先行案内メールで効果的に告知。期間限定特典も有効
ユースケース作成
業種別・職種別の具体的活用方法を示し、既存顧客の導入を後押し
アップデート配信
新機能情報を定期的に既存顧客へ配信し、製品価値の再認識を促す
成功事例:HubSpotは既存顧客の2年以内に2つ目の製品購入率が高く、顧客単価倍増を実現
新市場開拓戦略:新しい顧客層へ
既存製品を新しい業種・地域・企業規模に展開。製品は既存でも、市場特性やニーズ理解が必要。
SEO/コンテンツ
新市場が検索するキーワードに最適化。業種別ランディングページや事例コンテンツを作成
展示会出展
新業種・地域の見込み客が集まるイベントで直接接点を作る。業種別メッセージングが重要
ターゲティング広告
LinkedIn、Google広告で業種・企業規模・役職を絞った配信。認知とリード獲得を加速
パートナー開拓
新市場にネットワークを持つ代理店やSIと提携し、チャネル経由で販路拡大
成功事例:Slackは大企業市場参入時、セキュリティ資料とFortune 500事例で信頼獲得
多角化戦略:新領域へのチャレンジ
新製品で新市場に参入する最もリスクの高い戦略。認知ゼロからのスタートだが、成功すれば巨大な成長機会!
ブランド構築
まず「存在を知ってもらう」ことが最優先。ポジショニング明確化、認知広告、イベント協賛など
PR/メディア露出
プレスリリース、記者発表会、メディアインタビューで認知を一気に拡大
ソートリーダーシップ
独自調査レポートや業界分析を発信し、専門家としての信頼性を確立
パートナーシップ
既存プレイヤーと提携し、その信頼性やチャネルを活用。技術統合も効果的
成功事例:AmazonはEC事業のインフラ技術を活かし、AWS(クラウド)市場でリーダーに
戦略別の比較一覧
| 成長戦略 | 主なターゲット | リスク | 投資規模 | 主要施策 |
|---|---|---|---|---|
| 市場浸透 | 既存顧客 | 低 | 小〜中 | CS、アップセル、リファラル |
| 新製品開発 | 既存顧客 | 中 | 中 | ベータ、ローンチ、事例 |
| 新市場開拓 | 新規顧客 | 中〜高 | 中〜大 | SEO、広告、展示会、ABM |
| 多角化 | 新規顧客 | 高 | 大 | ブランド、PR、パートナー |
今日から始める5ステップ
現在地診断
自社がどの戦略を取るべきかチェックリストで確認
施策選定
優先的に取り組む施策を3〜5つに絞る
KPI設定
各施策のKPIと具体的な数値目標を設定
実行とPDCA
施策実行し、月次でKPIモニタリング
戦略見直し
半期〜1年ごとに戦略全体を見直す
3つの重要ポイント
戦略ファースト
流行りの施策に飛びつくのではなく、まず自社の成長戦略を明確にし、それに合った施策を選択する
リスク管理
リスクレベルと自社のリソースを考慮。市場浸透→新製品/新市場→多角化の順で段階的に
柔軟な見直し
市場環境は常に変化。定期的に戦略を見直し、必要に応じて転換する柔軟性を持つ
成功の鍵は「何をするか」ではなく「なぜそれをするか」が明確であること
「売上を伸ばしたいが、どのマーケティング施策に投資すべきか分からない」
「新規事業を立ち上げたが、既存事業と同じマーケティング手法でいいのか」
BtoB企業のマーケティング担当者や経営層の多くが、このような悩みを抱えています。
マーケティング施策は数多く存在しますが、自社の成長戦略に合わない施策に投資しても、期待した成果は得られません。重要なのは、「どんな施策が存在するか」ではなく、「自社の成長段階や戦略に応じて、どの施策を優先すべきか」を理解することです。
本記事では、経営戦略の古典的フレームワークである「アンゾフの成長マトリクス」を活用し、4つの成長戦略それぞれに最適なBtoBマーケティング施策を体系的に解説します。
この記事を読むことで得られる価値
- 自社の成長戦略に応じた適切なマーケティング施策が分かる
- 限られた予算とリソースを最も効果的な施策に集中投資できる
- 経営戦略とマーケティング実務を論理的に結びつけられる
- 各戦略フェーズにおける成功事例と注意点が理解できる
それでは、戦略的なBtoBマーケティングの世界へご案内します。
第1章:アンゾフの成長マトリクス ✕ BtoBマーケティングの全体像
1-1. アンゾフの成長マトリクスとは
アンゾフの成長マトリクスは、1957年にイゴール・アンゾフによって提唱された、企業の成長戦略を分類するフレームワークです。「製品」と「市場」の2つの軸で、4つの成長戦略を定義しています。
アンゾフの成長マトリクス 4つの戦略
| 既存製品 | 新製品 | |
|---|---|---|
| 既存市場 | ①市場浸透戦略 | ②新製品開発戦略 |
| 新市場 | ③新市場開拓戦略 | ④多角化戦略 |
- ①市場浸透戦略: 既存の製品・サービスで、既存市場のシェアを拡大する
- ②新製品開発戦略: 既存顧客に対して、新しい製品・サービスを提供する
- ③新市場開拓戦略: 既存の製品・サービスを、新しい市場セグメントに展開する
- ④多角化戦略: 新しい製品・サービスで、新しい市場に参入する
この4つの戦略は、左上から右下に向かうほどリスクが高くなります。市場浸透戦略が最もリスクが低く、多角化戦略が最もリスクが高い戦略となります。
1-2. なぜ成長戦略に応じてマーケティング施策を変える必要があるのか
多くのBtoB企業が犯しがちな間違いは、成長戦略が変わっても、マーケティング施策を変えないことです。
例えば:
- 既存市場でシェア拡大を目指すべきなのに、新規顧客獲得ばかりに注力している
- 新市場開拓が必要なのに、既存顧客向けのメッセージングしか用意していない
- 多角化に挑戦しているのに、ブランド認知構築への投資が不足している
各成長戦略では、ターゲット顧客、マーケティング目標、最適なチャネル、必要なリソースがまったく異なります。したがって、採用すべきマーケティング施策も根本的に変わるのです。
1-3. 4つの戦略とマーケティング施策のマッピング
以下の表は、各成長戦略における主要なマーケティング施策の概要です。
| 成長戦略 | 主なターゲット | 主要施策カテゴリー | リスクレベル | 投資規模目安 |
|---|---|---|---|---|
| 市場浸透戦略 | 既存顧客 | カスタマーサクセス、アップセル/クロスセル、リファラル | 低 | 小〜中 |
| 新製品開発戦略 | 既存顧客 | プロダクトローンチ、ベータテスト、クロスセル提案 | 中 | 中 |
| 新市場開拓戦略 | 新規顧客(新セグメント) | SEO、コンテンツ、業種特化LP、展示会、ABM | 中〜高 | 中〜大 |
| 多角化戦略 | 新規顧客(新市場) | ブランド構築、PR、ソートリーダーシップ、パートナーシップ | 高 | 大 |
次章からは、それぞれの戦略における具体的なマーケティング施策を詳しく解説していきます。
第2章:【市場浸透戦略】既存市場 ✕ 既存製品のBtoBマーケティング施策
2-1. 市場浸透戦略の目的と特徴
市場浸透戦略は、既存の製品・サービスを使って、既存市場内でのシェアを拡大する戦略です。
主な目的
- 既存顧客の購入頻度・購入量の増加
- 競合からの顧客奪取
- 休眠顧客の再活性化
- 既存顧客のLTV(顧客生涯価値)最大化
この戦略は4つの中で最もリスクが低く、最も確実性が高いアプローチです。なぜなら、すでに市場も製品も理解しており、顧客リストも保有しているからです。
BtoB企業にとって、新規顧客獲得コスト(CAC)は既存顧客維持コストの5〜25倍と言われています。したがって、まず市場浸透戦略で既存顧客からの売上を最大化することが、成長の基盤となります。
2-2. 市場浸透戦略における重要なBtoBマーケティング施策
施策①:カスタマーサクセス/アカウントマネジメント
概要:
カスタマーサクセスは、顧客が製品・サービスから最大限の価値を得られるようproactiveにサポートする活動です。
具体的な実施内容:
- オンボーディングプログラムの充実(導入初期の成功体験創出)
- 定期的なビジネスレビューミーティング(QBR: Quarterly Business Review)
- 利用状況モニタリングとアラート(利用率低下の早期検知)
- ベストプラクティスの共有とトレーニング提供
- 顧客のビジネス目標達成支援
KPI:
- チャーンレート(解約率)
- ネットリテンション率(NRR)
- プロダクト利用率/アクティブユーザー率
- カスタマーヘルススコア
成功事例:
Salesforceは、カスタマーサクセス組織「Trailblazer Community」を構築し、顧客同士の学び合いやベストプラクティス共有を促進。これにより業界トップクラスのリテンション率90%以上を維持しています。
施策②:アップセル/クロスセル施策
概要:
既存顧客に対して、上位プラン(アップセル)や関連製品(クロスセル)を提案し、顧客単価を向上させます。
具体的な実施内容:
- 利用状況に基づいた最適タイミングでの提案
- 上位プラン移行によるROI提示
- 無料トライアルやパイロットプログラム提供
- 使用量ベースの段階的アップグレード設計
- インサイドセールスによる能動的な提案活動
効果的なタイミング:
- 契約更新時期の3ヶ月前
- 利用量が現在プランの80%に達した時
- 顧客が特定の成功マイルストーンを達成した直後
- 新機能リリース時
成功事例:
HubSpotは、無料CRMから有料のMarketing Hub、Sales Hub、Service Hubへの段階的なアップセル/クロスセルモデルを確立。平均的な顧客は2年以内に2つ目の製品を購入し、顧客単価が倍増します。
施策③:リファラルマーケティング/紹介プログラム
概要:
満足度の高い既存顧客から、同業他社や関連企業への紹介を促進するプログラムです。
具体的な実施内容:
- 紹介インセンティブプログラムの設計(紹介者・被紹介者双方への特典)
- 紹介しやすいツール提供(紹介リンク、紹介用資料)
- アドボケイト顧客の特定とVIP対応
- 導入事例インタビューへの協力依頼
- 顧客ロゴ掲載許可の取得
BtoB特有のポイント: BtoCと異なり、BtoBでは紹介が「個人の信頼関係」に基づくため、金銭的インセンティブよりも「紹介しやすい仕組み」と「紹介する価値を実感していること」が重要です。
成功事例:
Dropbox Businessは、既存ユーザーが同僚を招待するごとに双方にストレージ容量を追加する紹介プログラムで、爆発的な成長を実現しました。
施策④:既存顧客向けウェビナー/ユーザー会
概要:
既存顧客を対象とした教育・交流イベントを定期開催し、エンゲージメントとロイヤルティを向上させます。
具体的な実施内容:
- 新機能活用ウェビナー(月次開催)
- 業種別ベストプラクティス共有会
- ユーザーコミュニティイベント(年次カンファレンス)
- 先進ユーザーによる事例発表セッション
- Q&Aセッション/オフィスアワー
成功事例:
Sansanは、「Sansan Innovation Project」という既存顧客向けコミュニティを運営し、定期的な活用セミナーやユーザー交流会を開催。顧客の成功事例を共有することで、全体の利用促進とエンゲージメント向上を実現しています。
施策⑤:メールナーチャリング(休眠顧客掘り起こし)
概要:
利用が低下している休眠顧客や、過去に商談が進まなかった見込み客を再活性化します。
具体的な実施内容:
- 休眠顧客のセグメント化(休眠期間、過去の利用状況別)
- 再エンゲージメントキャンペーン設計
- パーソナライズされた価値提案メール
- 限定オファーや特典提供
- フォローアップの自動化(MA活用)
施策⑥:NPS調査とVOC(Voice of Customer)収集
概要:
顧客満足度を定量的に測定し、フィードバックを収集してサービス改善とロイヤルティ向上につなげます。
具体的な実施内容:
- 定期的なNPS調査実施(四半期ごと)
- 顧客インタビュー/デプスインタビュー
- ユーザビリティテスト
- サポート問い合わせ内容の分析
- 解約理由ヒアリング(Exit Interview)
NPSスコア活用:
- プロモーター(9-10点):リファラル依頼、事例化依頼
- パッシブ(7-8点):アップセル提案、満足度向上施策
- デトラクター(0-6点):緊急フォロー、チャーン防止
2-3. 市場浸透戦略における重要KPI
市場浸透戦略では、以下のKPIを重点的にモニタリングします:
顧客維持関連:
- チャーンレート(月次/年次)
- ネットリテンション率(NRR)
- グロスリテンション率(GRR)
売上拡大関連:
- 既存顧客売上成長率
- アップセル率/クロスセル率
- ARPA(顧客単価)
- LTV(顧客生涯価値)
顧客満足関連:
- NPS(ネットプロモータースコア)
- CSAT(顧客満足度)
- プロダクト利用率
2-4. 市場浸透戦略の成功事例
事例1:Adobe Creative Cloud
Adobeは、買い切り型ソフトウェアからサブスクリプションモデルへ転換する際、既存顧客の移行を促進するため、以下の施策を実施しました:
- クラウドストレージやモバイルアプリなど、サブスクリプション限定の付加価値提供
- 既存顧客向けの優待価格設定
- 段階的な製品アップデート(買い切り版のサポート縮小)
- Creative Cloudコミュニティでのチュートリアルとベストプラクティス共有
結果、既存顧客の80%以上がサブスクリプションモデルへ移行し、年間経常収益(ARR)が大幅に増加しました。
事例2:freee(フリー)
会計ソフトfreeeは、小規模事業者向けから始まり、既存顧客の事業成長に合わせたアップセル戦略で成長しています:
- 事業規模拡大に応じた上位プラン提案
- 人事労務freee、会社設立freeeなどの関連サービスクロスセル
- 税理士との連携機能強化によるスイッチングコスト向上
- 定期的な活用ウェビナーによるエンゲージメント維持
結果、顧客単価が年々上昇し、LTVの最大化に成功しています。
2-5. 市場浸透戦略の注意点
市場浸透戦略を推進する際の主な注意点:
①新規獲得とのバランス
既存顧客への注力は重要ですが、新規顧客獲得を完全に止めるべきではありません。市場の成長性や競合状況を見ながら、適切なバランスを保ちましょう。
②カスタマーサクセス体制の構築
市場浸透戦略の成功には、専任のカスタマーサクセスチームが不可欠です。営業やサポートと役割を明確に分け、顧客の成功にフォーカスした組織を作りましょう。
③過度な値引きの回避
シェア拡大のための過度な値引きは、利益率を圧迫し、ブランド価値を毀損します。価格競争ではなく、価値提供による差別化を重視しましょう。
④市場飽和の見極め
既存市場が成熟・飽和している場合、市場浸透戦略だけでは成長が頭打ちになります。市場環境を常にモニタリングし、適切なタイミングで次の戦略(新市場開拓や新製品開発)へシフトする判断が必要です。
第3章:【新製品開発戦略】既存市場 ✕ 新製品のBtoBマーケティング施策
3-1. 新製品開発戦略の目的と特徴
新製品開発戦略は、既存の顧客基盤に対して、新しい製品・サービスや機能を提供する戦略です。
主な目的
- 既存顧客の取引額拡大(クロスセル)
- 顧客のニーズ変化への対応
- 競合との差別化強化
- 顧客ロイヤルティの向上(スイッチングコスト増)
この戦略の最大の利点は、すでに信頼関係がある既存顧客に対して新製品を提案できることです。新規顧客獲得よりも成約率が高く、フィードバックも得やすいため、製品改善のスピードも速くなります。
リスクレベルは中程度です。製品開発には投資が必要ですが、市場理解があるためターゲットを外すリスクは低めです。
3-2. 新製品開発戦略における重要なBtoBマーケティング施策
施策①:既存顧客向けベータテスト/アーリーアダプタープログラム
概要:
新製品を正式リリース前に、信頼できる既存顧客に試用してもらい、フィードバックを収集しながら製品を磨き上げます。
具体的な実施内容:
- ベータ版参加顧客の選定(エンゲージメントが高く、フィードバックを提供できる顧客)
- クローズドベータ→オープンベータの段階的展開
- 専用コミュニティやSlackチャンネルでのコミュニケーション
- 定期的なフィードバックセッション
- アーリーアダプター特典提供(優待価格、先行機能アクセスなど)
メリット:
- 実際の使用環境でのテストによる品質向上
- ローンチ時の初期顧客確保
- 顧客との共創による強いロイヤルティ構築
- リアルな導入事例の早期獲得
成功事例:
Slackは、正式リリース前に約8,000社のベータテスターを集め、彼らからのフィードバックをもとに製品を改善。リリース時には既に多くの満足度の高いユーザーが存在し、口コミでの拡散が加速しました。
施策②:プロダクトローンチキャンペーン
概要:
新製品の正式リリース時に、既存顧客に対して効果的に告知し、初期採用を促進します。
具体的な実施内容:
- ティーザーキャンペーン(発表前の期待感醸成)
- 製品発表イベント/ローンチウェビナー
- プレスリリースとメディア露出
- 既存顧客向け先行案内メール
- ローンチ記念キャンペーン(期間限定割引、特典)
- 営業チームへの製品トレーニングと提案ツール提供
効果的なローンチストーリー設計:
- 課題提示:既存顧客が抱える課題を明確化
- ソリューション紹介:新製品がその課題をどう解決するか
- 差別化ポイント:競合や代替手段との違い
- 成果イメージ:導入後の具体的な成果予測
- アクション誘導:トライアル申込、デモ予約など
成功事例:
Microsoftは、Office 365にTeamsを追加する際、既存のOffice 365ユーザー向けに大規模なローンチキャンペーンを実施。無料で利用開始できる仕組みと、リモートワーク推進というタイミングが重なり、わずか2年で2,000万ユーザーを突破しました。
施策③:製品アップデート情報のメール配信
概要:
新機能や製品改善情報を定期的に既存顧客へ配信し、製品価値の再認識と利用促進を図ります。
効果的なアップデートメール構成:
- 件名:具体的なメリットを示す(「新機能で作業時間50%削減」)
- 導入文:顧客の課題に言及
- 新機能説明:スクリーンショット付きで分かりやすく
- ベネフィット:その機能がもたらす具体的価値
- CTA:無料トライアル、ウェビナー参加、ヘルプ記事閲覧など
施策④:ユースケース/導入事例コンテンツ作成
概要:
新製品の具体的な活用方法や成功事例を示し、既存顧客の導入を後押しします。
作成すべきコンテンツ:
- 業種別ユースケース集
- 職種別活用ガイド
- ステップバイステップチュートリアル
- ビデオケーススタディ
- ROI計算ツール
効果的なユースケースの要素:
- 課題:顧客が直面していた具体的な課題
- 選定理由:なぜこの製品を選んだか
- 導入プロセス:どのように導入したか
- 成果:定量的・定性的な成果
- 今後の展望:さらなる活用計画
成功事例:
HubSpotは、新製品「Service Hub」リリース時に、50以上の業種別・職種別ユースケースを作成。既存のMarketing HubやSales Hub利用企業が、自社に近い事例を見つけやすくし、クロスセル率を大幅に向上させました。
3-3. 新製品開発戦略における重要KPI
新製品開発戦略では、以下のKPIを重点的にモニタリングします:
製品採用関連:
- 新製品採用率(既存顧客の何%が採用したか)
- 製品別売上構成比
- クロスセル率
収益関連:
- 新製品からの売上
- ARPA(顧客単価)の増加率
- クロスセルによるLTV向上
製品品質関連:
- 新製品のNPS
- バグ・不具合報告数
- サポート問い合わせ件数
3-4. 新製品開発戦略の成功事例
事例1:Salesforce
Salesforceは、CRMから始まり、既存顧客基盤に対して次々と新製品を提供してきました:
- Sales Cloud → Service Cloud(カスタマーサービス)
- → Marketing Cloud(マーケティングオートメーション)
- → Commerce Cloud(Eコマース)
- → Tableau(BI・分析)
各新製品リリース時には、既存顧客向けの先行案内、専用ウェビナー、優待価格を提供。既存顧客の信頼を基盤に、クロスセルを推進し、顧客単価を継続的に向上させています。
事例2:サイボウズ
サイボウズは、グループウェア「サイボウズ Office」の既存顧客に対して、次世代製品「kintone」をクロスセル:
- 既存顧客向けkintone体験会の開催
- Office利用企業の具体的な活用事例紹介
- 段階的な移行支援プログラム
- 両製品連携による相乗効果の訴求
結果、既存顧客からの初期採用が進み、kintoneの急成長を実現しました。
3-5. 新製品開発戦略の注意点
①既存顧客の混乱回避
新製品が既存製品とどう違うのか、どちらを使うべきなのか、既存顧客が混乱しないよう、明確なメッセージングとポジショニングが必要です。
②段階的ロールアウト
すべての顧客に一斉リリースするのではなく、ベータ→限定リリース→全体公開と段階的に展開し、問題を早期発見・修正しましょう。
③カニバリゼーションの管理
新製品が既存製品の売上を奪う(カニバリゼーション)リスクを考慮し、価格設定や製品ポジショニングを慎重に設計します。
④プロダクトマーケットフィットの検証
既存顧客のニーズに基づいて開発しても、必ずしも市場全体で受け入れられるとは限りません。小規模テストを重ね、PMF(プロダクトマーケットフィット)を検証してから大規模投資しましょう。
第4章:【新市場開拓戦略】新市場 ✕ 既存製品のBtoBマーケティング施策
4-1. 新市場開拓戦略の目的と特徴
新市場開拓戦略は、既存の製品・サービスを、これまでターゲットにしていなかった新しい市場セグメントに展開する戦略です。
「新市場」の定義
- 新しい業種・業界(例:IT業界→製造業)
- 新しい企業規模(例:中小企業→大企業)
- 新しい地域・国(例:国内→海外)
- 新しい職種・部門(例:マーケ部門→営業部門)
主な目的
- 新規顧客セグメントの開拓
- 既存市場の飽和・成熟への対応
- リスク分散(特定市場依存からの脱却)
- 成長機会の拡大
この戦略のリスクレベルは中〜高です。製品は既に存在するものの、新しい市場の特性やニーズ、競合状況、購買プロセスを理解する必要があるためです。
4-2. 新市場開拓戦略における重要なBtoBマーケティング施策
施策①:新ターゲット向けSEO/コンテンツマーケティング
概要:
新しい市場セグメントが検索するキーワードに最適化されたコンテンツを作成し、オーガニック流入を獲得します。
具体的な実施内容:
- 新市場向けキーワード調査(業種特有の用語、課題キーワード)
- ターゲット業種別のSEO記事作成
- 業種別ランディングページの作成
- ホワイトペーパー/eBookの制作
- 業界用語集やガイド記事の公開
業種別コンテンツ例:
- 製造業向け:「製造業のDX推進ガイド」「工場の生産性向上施策10選」
- 医療業界向け:「医療機関の業務効率化」「患者データ管理のベストプラクティス」
- 小売業向け:「小売業の在庫最適化」「オムニチャネル戦略の実践方法」
成功事例:
Slackは、当初スタートアップ・IT企業中心でしたが、金融業界、医療業界など規制の厳しい業界への展開時に、各業界のコンプライアンス要件に対応した記事やホワイトペーパーを大量に作成。業界特有の検索ニーズを捉え、新セグメントへの浸透に成功しました。
施策②:業種特化型ランディングページ作成
概要:
各ターゲット業種に特化したランディングページを作成し、その業界の課題と解決策を明確に示します。
効果的なLPの構成要素:
- 業種特有の課題提示(「製造業の皆様、こんな課題はありませんか?」)
- 業界向け製品価値の説明
- 同業他社の導入事例
- 業界特有の機能・対応の強調
- 業種別FAQ
- CTAボタン(業種別デモ申込、資料ダウンロード)
施策③:新セグメント向けホワイトペーパー/事例制作
概要:
新市場における課題解決方法や成功事例を示す資料を作成し、リード獲得とナーチャリングに活用します。
ホワイトペーパーテーマ例:
- 「製造業のデジタル化完全ガイド」
- 「中小企業のためのクラウド導入ロードマップ」
- 「金融業界におけるセキュリティ対策のベストプラクティス」
- 「医療機関のワークフロー改善事例集」
作成のポイント:
- 業種特有のデータ・統計を盛り込む
- 規制やコンプライアンス要件への言及
- 同業他社の具体的成功事例
- 段階的な導入ステップの提示
- 業界の専門家インタビューや推薦
成功事例:
Zoomは、教育機関向け市場開拓時に「オンライン教育のベストプラクティスガイド」を作成。教育業界特有のニーズ(セキュリティ、使いやすさ、大人数対応)に焦点を当て、多くの教育機関での導入につながりました。
施策④:地域特化型イベント/展示会出展
概要:
新しい地域や業種の見込み客が集まる展示会・イベントに出展し、直接的な接点を作ります。
具体的な実施内容:
- ターゲット業種の主要展示会への出展
- 地域限定のセミナー・勉強会開催
- 業界団体イベントでの講演
- ブース設計(業種別メッセージング、デモ展示)
- 来場者フォローアップ体制構築
展示会での効果的なリード獲得:
- 事前告知(メール、SNS、広告)
- ブースでの実演デモ
- ノベルティやギブアウェイ
- 名刺交換とQRコードスキャン
- 展示会限定オファー
施策⑤:新市場向けWeb広告(LinkedIn、Google広告)
概要:
新しい市場セグメントに向けて、ターゲティング広告を配信し、認知とリード獲得を加速します。
LinkedIn広告の活用:
LinkedInは業種、職種、企業規模、役職でのターゲティングが可能なため、BtoB新市場開拓に最適です。
- 業種ターゲティング(例:製造業のみに配信)
- 企業規模ターゲティング(例:従業員1000名以上)
- 役職ターゲティング(例:部長以上の意思決定者)
- ABMリスト広告(特定企業リストへの配信)
Google広告の活用:
- 業種特有キーワードへのリスティング広告
- 競合製品名キーワードでの広告配信
- ディスプレイ広告(業種関連サイトへの配置)
- リマーケティング(サイト訪問者への再アプローチ)
施策⑥:パートナー/代理店チャネル開拓
概要:
新市場に既にネットワークを持つパートナーや代理店と提携し、チャネルを通じた販路拡大を図ります。
パートナー種類:
- 販売代理店:製品を代理販売
- システムインテグレーター:導入支援とセット販売
- コンサルティング会社:提案に組み込んでもらう
- 業界団体・協会:メンバー企業への紹介
パートナー開拓プロセス:
- ターゲットパートナー企業リストアップ
- 提携提案(Win-Winの価値提示)
- パートナー契約締結
- パートナー向けトレーニング実施
- 営業支援ツール提供(提案資料、デモ環境)
- 共同マーケティング活動
- パートナー成果モニタリングと支援
成功事例:
Shopifyは、海外市場開拓時に各国の代理店パートナーと提携。現地の言語・商習慣に詳しいパートナーを通じて、急速に市場浸透を実現しました。
施策⑦:ABM(新ターゲットアカウントリスト作成)
概要:
新市場における重要ターゲット企業を特定し、各企業に合わせたカスタマイズドアプローチを実施します。
ABMプロセス:
- ターゲットアカウント選定(ICP:理想的顧客プロファイル定義)
- アカウント調査(組織構造、課題、意思決定者特定)
- アカウント別メッセージング開発
- マルチチャネルアプローチ(Web広告、DM、電話、メール)
- 営業とマーケの連携
- アカウントエンゲージメント測定
新市場向けABMの特徴:
- 業種リーダー企業を優先ターゲット化
- 成功すれば業界内で波及効果が期待できる
- 高い初期投資が必要だが、大型受注が期待できる
4-3. 新市場開拓戦略における重要KPI
新市場開拓戦略では、以下のKPIを重点的にモニタリングします:
市場浸透関連:
- 新セグメント獲得顧客数
- 新市場におけるシェア
- 業種別/地域別売上構成比
マーケティング効率:
- CAC(顧客獲得コスト)※新市場は高くなる傾向
- LTV/CAC比率
- マーケティングROI
認知・リード関連:
- 新市場でのブランド認知度
- 新セグメントからのMQL数
- セグメント別コンバージョン率
4-4. 新市場開拓戦略の成功事例
事例1:Slack(スタートアップ→大企業市場参入)
Slackは当初、スタートアップやIT企業中心でしたが、大企業市場開拓のため以下の施策を実施:
- エンタープライズ向け機能強化(SSO、監査ログ、データ保持ポリシー)
- 大企業向け専用LP作成(Fortune 500企業の導入事例掲載)
- エンタープライズセールスチーム組織
- セキュリティホワイトペーパー作成
- 大企業向けABM展開
結果、IBM、Oracle、Targetなどの大企業での導入が進み、ARPAが大幅に向上しました。
事例2:freee(個人事業主→中小法人市場参入)
freeeは、個人事業主向けから中小法人市場へ拡大するため:
- 法人向け機能追加(複数ユーザー、権限管理、承認フロー)
- 税理士向けパートナープログラム開始
- 法人向け導入事例コンテンツ制作
- 会計事務所との提携強化
- 法人向け料金プラン設定
結果、法人顧客が急増し、顧客単価も向上しました。
4-5. 新市場開拓戦略の注意点
①市場調査の徹底
新市場の特性、顧客ニーズ、競合状況、購買プロセスを理解せずに進出すると失敗します。十分な調査とパイロット展開を経てから本格投資しましょう。
②メッセージのカスタマイズ
既存市場で成功したメッセージングが、新市場でも通用するとは限りません。新市場特有の課題や言語、価値観に合わせたメッセージ開発が必須です。
③現地チーム/パートナーの活用
地理的に遠い市場や文化的に異なる市場では、現地の知見を持つチームやパートナーの協力が成功の鍵となります。
④段階的投資
新市場開拓は不確実性が高いため、一気に大規模投資せず、小規模テスト→検証→拡大という段階的アプローチを取りましょう。
第5章:【多角化戦略】新市場 ✕ 新製品のBtoBマーケティング施策
5-1. 多角化戦略の目的と特徴
多角化戦略は、新しい製品・サービスで、新しい市場に参入する戦略です。アンゾフの4つの戦略の中で最もリスクが高く、最も大きな投資が必要な戦略です。
多角化の種類
①関連多角化(Related Diversification):
既存事業とシナジーがある領域への多角化。技術、顧客基盤、チャネルなどを活用できる。
例:Adobe(デザインツール → マーケティングツール)
②非関連多角化(Unrelated Diversification):
既存事業とほぼ関連のない全く新しい領域への多角化。リスク分散が主目的。
例:Amazon(EC → AWS クラウドサービス)
主な目的
- 新たな成長機会の創出
- 事業ポートフォリオの多様化
- 特定市場への依存リスク軽減
- 遊休資源の有効活用
多角化戦略のリスクが高い理由:
- 市場も製品も知見がない
- 競合との差別化が難しい
- ブランド認知ゼロからスタート
- 必要なケイパビリティが不足している可能性
しかし、成功すれば巨大な成長機会を得られます。慎重な市場検証と段階的投資が成功の鍵です。
5-2. 多角化戦略における重要なBtoBマーケティング施策
施策①:ブランド認知構築(新カテゴリーでの存在感確立)
概要:
全く新しい市場では、まず「自社が存在すること」を知ってもらう必要があります。ブランド認知構築が最優先課題です。
具体的な実施内容:
- ブランドポジショニングの明確化
- ビジュアルアイデンティティ開発(ロゴ、カラー、デザインシステム)
- ブランドストーリーの構築
- 認知広告キャンペーン(ディスプレイ、動画、SNS)
- インフルエンサー/業界著名人との連携
- カンファレンス・イベントスポンサーシップ
- ブランドジャーナリズム(オウンドメディア運営)
成功事例:
Notionは、プロジェクト管理ツール市場に新規参入時、既存の強力な競合(Trello、Asanaなど)が存在していました。独自のブランドポジショニング「All-in-one workspace」を打ち出し、美しいデザインとコミュニティ重視のブランディングで差別化。SNSやYouTubeでの口コミを活用し、急速にブランド認知を獲得しました。
施策②:ソートリーダーシップコンテンツ(調査レポート、業界分析)
概要:
新しい市場での専門性と信頼性を確立するため、独自の調査や分析を発信し、業界のオピニオンリーダーとしての地位を築きます。
具体的なコンテンツ:
- 業界調査レポート(市場規模、トレンド分析)
- 独自データに基づく洞察
- 業界の未来予測レポート
- ベンチマーク調査(同業他社比較データ)
- 専門家インタビューシリーズ
- 技術的ホワイトペーパー
効果的なソートリーダーシップの要素:
- 独自性:他では得られない情報・視点
- データドリブン:客観的データに基づく
- タイムリー:最新トレンドへの言及
- アクショナブル:実践に活かせる知見
成功事例:
HubSpotは、マーケティングオートメーション市場参入時、「State of Inbound Marketing」という大規模な業界調査レポートを毎年発行。インバウンドマーケティングという概念自体の啓蒙と同時に、業界のソートリーダーとしての地位を確立しました。
施策③:戦略的パートナーシップ/アライアンス
概要:
新市場において既に確立されたプレイヤーと提携し、その信頼性やチャネルを活用します。
パートナーシップの種類:
- 技術提携:相互の技術を統合
- 販売提携:相手のチャネルを活用
- マーケティング提携:共同キャンペーン実施
- OEM提携:相手ブランドで販売
- 投資提携:資本関係構築
具体的な協業内容:
- 共同ウェビナー開催
- 相互紹介プログラム
- 製品統合(API連携など)
- 共同事例作成
- バンドル販売
成功事例:
Slackは、新市場参入時にGoogle、Microsoft、Salesforceなどの既存プレイヤーと積極的に連携。特にGoogle DriveやSalesforceとのAPI統合により、既存ユーザーが使いやすい環境を作り、参入障壁を下げました。
施策④:大規模PR活動/メディアリレーション
概要:
メディア露出を通じて、新製品・新サービスの認知を一気に拡大します。
PR活動の種類:
- プレスリリース配信(新製品発表、資金調達、大型受注など)
- メディアピッチ(記者への直接アプローチ)
- プレスイベント/記者発表会
- メディアインタビュー対応
- 専門誌・業界紙への寄稿
- アワード応募/受賞
効果的なPRストーリー:
- ニュース性:「業界初」「最大規模」など
- 社会的意義:社会課題解決への貢献
- 人間ドラマ:創業者ストーリー、顧客成功物語
- データ・数字:具体的な成果、調査結果
成功事例:
Zoomは、コロナ禍初期に大規模なPR活動を展開。教育機関への無償提供、セキュリティ強化の迅速な対応などをプレスリリースで発信し、メディアで大きく取り上げられました。結果、ビデオ会議ツールの代名詞的存在となりました。
施策⑤:教育型コンテンツマーケティング(市場啓蒙)
概要:
新しいカテゴリーの製品・サービスの場合、まず「なぜそれが必要なのか」から教育する必要があります。
教育型コンテンツの種類:
- 入門ガイド:「〇〇とは?初心者向け完全ガイド」
- 課題提起コンテンツ:「まだ気づいていない業務課題」
- 比較コンテンツ:「従来の方法 vs 新しいアプローチ」
- ステップバイステップガイド:「〇〇の始め方」
- 用語集:業界用語の解説
- ウェビナーシリーズ:体系的な学習機会提供
市場啓蒙のフェーズ:
- 問題認識:「こういう課題がある」と気づいてもらう
- カテゴリー理解:「こういう解決策がある」と知ってもらう
- 製品理解:「我々の製品はこう解決する」と理解してもらう
成功事例:
HubSpotは「インバウンドマーケティング」という概念自体を広めるため、膨大な教育コンテンツを無料で提供。ブログ、eBook、ウェビナー、認定資格プログラムを通じて、まず「インバウンドマーケティングとは何か」を啓蒙し、その後自社製品へと誘導しました。
施策⑥:パイロットプログラム/MVP検証
概要:
大規模投資前に、小規模なパイロットプログラムで製品と市場の適合性を検証します。
パイロットプログラムの設計:
- 限定顧客数での展開(5〜20社程度)
- アーリーアダプターの選定基準
- 明確な成功指標設定
- 密なフィードバック収集体制
- 柔軟な製品改善プロセス
MVP(Minimum Viable Product)アプローチ:
- 最小限の機能で市場投入
- ユーザーフィードバックに基づく迅速な改善
- Lean Startup手法の適用
- ピボット(方向転換)の柔軟性確保
5-3. 多角化戦略における重要KPI
多角化戦略では、以下のKPIを重点的にモニタリングします:
認知・ブランド関連:
- ブランド認知度(調査)
- 指名検索数
- メディア露出数
市場反応関連:
- 初期採用率
- MQL数(新事業)
- 商談化率
製品検証関連:
- プロダクトマーケットフィット指標
- NPS(アーリーアダプター)
- パイロット成功率
財務関連:
- 新事業売上
- CAC(想定内に収まっているか)
- バーンレート(資金消費速度)
- ブレイクイーブンまでの期間
5-4. 多角化戦略の成功事例
事例1:Amazon(EC → AWS)
Amazonは、EC事業で培ったインフラ技術を活かし、クラウドサービス市場に参入(非関連多角化):
実施した施策:
- 市場啓蒙:クラウドコンピューティングという概念の普及
- 無料枠提供:スタートアップが無料で試せる仕組み
- 豊富なドキュメント・チュートリアル提供
- 技術カンファレンス「AWS re:Invent」開催
- パートナーエコシステム構築
- ソートリーダーシップ:技術ブログ、ホワイトペーパー
結果:
AWSは現在、Amazonの営業利益の大部分を占める巨大事業に成長。クラウド市場のリーダーとなりました。
事例2:Adobe(デザインツール → マーケティングクラウド)
Adobeは、クリエイティブツール(Photoshop、Illustratorなど)で確立したブランドを活かし、マーケティングテクノロジー市場に参入(関連多角化):
実施した施策:
- 大型買収(OmnitureなどMA企業を買収)
- 既存顧客基盤へのクロスセル
- Adobe Summit(年次カンファレンス)開催
- マーケター向け教育プログラム
- クリエイティブツールとの統合訴求
結果:
Adobe Experience Cloudとして統合され、エンタープライズ向けマーケティングプラットフォームの主要プレイヤーとなりました。
5-5. 多角化戦略の注意点
①最もリスクが高い戦略であることの認識
多角化は4つの戦略の中で最もリスクが高く、失敗率も高いです。慎重な市場調査と段階的投資が必須です。
②コア事業へのリソース配分バランス
新規事業に注力しすぎて、既存のコア事業が疎かにならないよう注意が必要です。全体のポートフォリオバランスを考慮しましょう。
③撤退判断基準の事前設定
どの時点で撤退するか、事前に明確な基準を設定しておくことが重要です。サンクコストに囚われず、冷静な判断が求められます。
④専門人材の確保
新しい市場・製品領域では、社内に知見がない場合が多いです。外部からの専門人材採用や、M&Aによる知見獲得を検討しましょう。
⑤段階的投資とマイルストーン設定
一気に大規模投資せず、パイロット→小規模展開→本格展開と段階的に進め、各段階で成果を検証しましょう。
第6章:戦略フェーズ別のマーケティング予算配分とリソース配分
6-1. 各戦略における投資バランスの目安
成長戦略によって、マーケティング予算の配分は大きく異なります。以下は一般的な目安です:
| 戦略 | 予算規模(対売上比) | 主な配分 |
|---|---|---|
| 市場浸透戦略 | 5〜10% | カスタマーサクセス 40%、アップセル/クロスセル 30%、リファラル 20%、その他 10% |
| 新製品開発戦略 | 10〜15% | プロダクトマーケティング 35%、既存顧客向けキャンペーン 30%、教育・トレーニング 25%、その他 10% |
| 新市場開拓戦略 | 15〜25% | 広告・リードジェネレーション 40%、コンテンツ制作 25%、イベント・展示会 20%、ローカライゼーション 15% |
| 多角化戦略 | 20〜30%以上 | ブランド構築 30%、市場啓蒙コンテンツ 25%、PR・メディア 20%、パイロット/テスト 15%、その他 10% |
6-2. マーケティングチーム体制の違い
各戦略で求められるマーケティングチームのスキルセットと体制も異なります:
| 戦略 | 重要な役割(★★★) | その他必要な役割 |
|---|---|---|
| 市場浸透戦略 | カスタマーサクセスマネージャー | CRMマーケター、コミュニティマネージャー、データアナリスト |
| 新製品開発戦略 | プロダクトマーケティングマネージャー | コンテンツマーケター、セールスイネーブルメント担当 |
| 新市場開拓戦略 | デマンドジェネレーションマネージャー | コンテンツマーケター、デジタルマーケター、イベントマーケター、ローカリゼーション担当 |
| 多角化戦略 | ブランドマーケター | PRスペシャリスト、コンテンツストラテジスト、マーケットリサーチャー、パートナーシップマネージャー |
6-3. ツール・テクノロジースタックの選定
各戦略で優先すべきマーケティングツールも変わります:
市場浸透戦略:
- カスタマーサクセスプラットフォーム(Gainsight、ChurnZeroなど)
- CRM(Salesforce、HubSpot CRM)
- NPS調査ツール(Delighted、Promoter.ioなど)
- コミュニティプラットフォーム(Circle、Discordなど)
新製品開発戦略:
- プロダクト分析ツール(Mixpanel、Amplitudeなど)
- ユーザーフィードバックツール(Productboard、Userpilotなど)
- ベータテスト管理ツール
- プロダクトツアーツール(Pendo、Walkmeなど)
新市場開拓戦略:
- マーケティングオートメーション(Marketo、Pardot、HubSpotなど)
- SEOツール(Ahrefs、Semrushなど)
- 広告プラットフォーム(Google Ads、LinkedIn Ads)
- ABMツール(6sense、Demandbaseなど)
- イベント管理ツール(Eventbrite、Bizzaboなど)
多角化戦略:
- メディアモニタリングツール(Meltwater、Cisionなど)
- ブランドトラッキングツール
- 市場調査ツール(SurveyMonkey、Qualtricsなど)
- PRデータベース(PRTimes、PR Tableなど)
- ソーシャルリスニングツール(Brandwatch、Sprinklrなど)
第7章:成長戦略の転換タイミングと施策の見直し方
7-1. 市場浸透から他戦略へ移行する判断基準
市場浸透戦略から他の戦略へ移行すべきタイミングの判断指標:
新市場開拓への移行を検討すべきサイン:
- 既存市場でのシェアが一定水準に達した(例:30%以上)
- 新規顧客獲得コストが継続的に上昇している
- 市場成長率が鈍化している
- 競合との価格競争が激化している
新製品開発への移行を検討すべきサイン:
- 顧客から新機能・新製品の要望が多数寄せられている
- 競合が新機能でシェアを奪い始めている
- 既存製品の成長が頭打ちになっている
- アップセル/クロスセルの余地が限定的
多角化への移行を検討すべきサイン:
- 既存事業の成長が完全に頭打ち
- 業界全体が衰退トレンド
- 新たな成長機会が他領域にある
- 十分な余剰リソース(資金、人材)がある
7-2. 複数戦略の同時実行時の優先順位付け
多くの企業は、実際には複数の成長戦略を同時に実行しています。その場合の優先順位の考え方:
基本原則:
- リスクの低い戦略から優先する(市場浸透 → 新製品/新市場 → 多角化)
- 既存事業の安定化を最優先する
- 各戦略に十分なリソースを配分できる範囲で実行する
推奨される戦略の組み合わせ:
フェーズ1:創業期・成長初期
- 主戦略:市場浸透(80%)
- 副戦略:新市場開拓の小規模テスト(20%)
フェーズ2:成長期
- 主戦略:市場浸透(50%)+ 新市場開拓(30%)
- 副戦略:新製品開発の準備(20%)
フェーズ3:成熟期
- 市場浸透(40%)+ 新市場開拓(30%)+ 新製品開発(20%)+ 多角化の検討(10%)
注意点:多角化は他の戦略が安定してから着手すべきです。リソースが分散しすぎて、どの戦略も中途半端になるリスクを避けましょう。
7-3. PDCAサイクルと戦略見直しのタイミング
成長戦略とマーケティング施策は、定期的に見直しが必要です:
推奨される見直しサイクル:
- 月次レビュー:施策レベルのKPIモニタリングと改善
- 四半期レビュー:戦略の進捗確認と予算配分の調整
- 半期レビュー:成長戦略全体の妥当性検証
- 年次レビュー:中長期戦略の見直しと次年度計画策定
見直しで確認すべき項目:
- 市場環境の変化(競合、顧客ニーズ、技術トレンド)
- KPI達成状況(目標vs実績)
- 各施策のROI
- リソース配分の適切性
- 組織ケイパビリティの充足度
第8章:実践ワークシート
8-1. 自社の現在位置診断チェックリスト
以下のチェックリストで、自社が現在どの成長戦略を取るべきかを診断しましょう:
【市場浸透戦略が適しているか?】
- □ 既存市場にまだ十分な成長余地がある
- □ 市場シェアが競合と比べて低い(10%未満)
- □ 既存顧客のLTVを高める余地が大きい
- □ チャーンレート(解約率)が高い
- □ 既存顧客の製品利用率が低い
→ 3つ以上チェックがついた場合、市場浸透戦略を優先すべきです
【新製品開発戦略が適しているか?】
- □ 既存顧客から新機能・新製品の要望が多い
- □ 競合が新機能で差別化している
- □ 顧客のニーズが多様化している
- □ クロスセル・アップセルの余地がある
- □ 製品開発のリソース(資金、人材)がある
→ 3つ以上チェックがついた場合、新製品開発戦略を検討すべきです
【新市場開拓戦略が適しているか?】
- □ 既存市場の成長が鈍化している
- □ 既存製品が他の業種・地域でも通用しそう
- □ 特定市場への依存度が高い(リスク)
- □ 新セグメントからの問い合わせがある
- □ 新市場開拓の資金・体制がある
→ 3つ以上チェックがついた場合、新市場開拓戦略を検討すべきです
【多角化戦略が適しているか?】
- □ 既存事業の成長が完全に頭打ち
- □ 業界全体が衰退トレンドにある
- □ 新規事業の機会を発見している
- □ 十分な余剰資金と人材がある
- □ 失敗を許容できるリスク耐性がある
→ 3つ以上チェックがついた場合、多角化戦略を検討すべきです(ただし最もリスクが高いため慎重に)
8-2. 成長戦略別マーケティング施策選定シート
自社の成長戦略が決まったら、具体的な施策を選定しましょう。以下のテンプレートを活用してください:
| 施策 | 優先度(高/中/低) | 開始時期 | 担当者 | 予算 | 期待効果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 【市場浸透戦略】 | |||||
| カスタマーサクセス強化 | |||||
| アップセル/クロスセル施策 | |||||
| 【新製品開発戦略】 | |||||
| ベータテストプログラム | |||||
| プロダクトローンチキャンペーン | |||||
| 【新市場開拓戦略】 | |||||
| 業種別SEO/コンテンツ | |||||
| 展示会出展 | |||||
| 【多角化戦略】 | |||||
| ブランド認知構築 | |||||
| PR活動 | |||||
8-3. ROI試算テンプレート
各施策の投資対効果を試算し、優先順位をつけましょう:
施策名:_______________
【投資(コスト)】
- 人件費:________円(担当者の稼働時間 × 時給)
- ツール・システム費:________円
- 外注費:________円
- 広告費:________円
- その他:________円
- 合計投資額:________円
【期待リターン(効果)】
- 獲得見込みリード数:________件
- リードからMQL転換率:________%
- MQLから商談転換率:________%
- 商談から受注転換率:________%
- 平均受注単価:________円
- 期待売上:________円
【ROI計算】
- ROI = (期待売上 - 投資額)÷ 投資額 × 100
- ROI:________%
このテンプレートを各施策で埋めることで、データに基づいた施策選定が可能になります。
まとめ:成長戦略とマーケティング施策の適合が成功の鍵
本記事では、アンゾフの成長マトリクスの4つの戦略それぞれに適したBtoBマーケティング施策を詳しく解説してきました。
重要なポイントを振り返ります
①成長戦略によってマーケティング施策は根本的に変わる
- 市場浸透戦略:既存顧客へのカスタマーサクセス、アップセル/クロスセル、リファラルに注力
- 新製品開発戦略:プロダクトマーケティング、ベータテスト、既存顧客へのクロスセル提案が重要
- 新市場開拓戦略:SEO、コンテンツ、業種特化LP、展示会、ABMで新セグメントを攻略
- 多角化戦略:ブランド構築、PR、ソートリーダーシップ、パートナーシップで認知獲得
自社の成長戦略を無視して、流行りの施策に飛びつくのは危険です。まず戦略を明確にし、それに合った施策を選択しましょう。
②リスクレベルと投資規模は戦略によって大きく異なる
- 市場浸透:低リスク、小〜中規模投資
- 新製品開発:中リスク、中規模投資
- 新市場開拓:中〜高リスク、中〜大規模投資
- 多角化:高リスク、大規模投資
自社のリスク耐性と利用可能なリソースを考慮し、無理のない戦略を選びましょう。
③複数戦略の同時実行時は優先順位が重要
多くの企業は複数の戦略を同時に実行していますが、リソースが分散しすぎると、どの戦略も中途半端になります。
推奨アプローチ:
- まず市場浸透で既存事業を安定化
- 次に新市場開拓または新製品開発で成長加速
- 最後に多角化で新たな成長エンジンを構築
各戦略に十分なリソースを配分できる範囲で実行しましょう。
④定期的な見直しと柔軟な戦略転換が必要
市場環境は常に変化します。半期〜1年ごとに戦略を見直し、必要に応じて転換する柔軟性を持ちましょう。
次のアクションステップ
本記事を読み終えたら、以下のステップで実践に移しましょう:
ステップ1:自社の現在位置を診断する
第8章の診断チェックリストを使って、自社がどの成長戦略を取るべきかを明確にします。
ステップ2:優先施策を3〜5つ選定する
選んだ戦略に基づき、優先的に取り組むべき施策を3〜5つ選びます。すべてを一度に実行しようとせず、集中投資しましょう。
ステップ3:KPIと目標を設定する
各施策のKPIと具体的な数値目標を設定します。測定できないものは改善できません。
ステップ4:実行とPDCAサイクル
施策を実行し、月次でKPIをモニタリング。四半期ごとに振り返りと改善を行います。
ステップ5:戦略の見直し
半期〜1年ごとに、成長戦略全体を見直し、必要に応じて転換を検討します。
最後に
BtoBマーケティングの成功は、「何をするか」ではなく「なぜそれをするか」が明確であることが重要です。
アンゾフの成長マトリクスは、その「なぜ」を明確にするための強力なフレームワークです。自社の成長戦略を明確にし、それに合ったマーケティング施策を選択することで、限られたリソースで最大の成果を生み出すことができます。
本記事が、あなたの戦略的なマーケティング活動の一助となれば幸いです。
参考資料・出典
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ナッジ理論を活用した法人向けサイト構築のヒントを紹介。直感と論理に基づく環境設計で、効果的なユーザー体験を実現します。

バイロン・シャープの「ブランディングの科学」をBtoBに応用する
B2Bマーケティングにバイロン・シャープの「ブランディングの科学」は適用できるのか?LinkedIn等との最新研究に基づき、95-5ルールやダブルジョパディの法則など、企業間市場で成長の鍵となる「認知」と「リーチ」の重要性をエビデンスで解説。

情報過負荷時代に「選ばれる」コンテンツの作り方 — BtoBマーケターが今すぐ見直すべき3つの視点
B2Bコンテンツ戦略の見直しに役立つ、選択肢が多すぎる現代で信頼される情報提供者になるための実践的な指針を紹介。

プロスペクト理論で変わるBtoBマーケティング : 損失回避を活用した5つの戦略と外資系企業の成功事例
損失回避バイアスを活用した法人向けマーケティング戦略を解説。行動経済学に基づき、成約率を高める実践的アプローチを紹介。

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なぜあの企業は選ばれるのか?──BtoBマーケティングに効く「準拠集団理論」の活用法
BtoBマーケティング戦略に役立つ「参照集団の影響」を活用し、選ばれる企業が持つ信頼獲得の心理的要因を解説します。

ローレンス・レッシグのCODEをBtoBマーケティングから読み直す
BtoBマーケティング戦略を行動科学から再考。レッシグの4つの規範理論を活用し、選ばれる仕組みをデザインするアプローチを紹介。

B2BサイトのCV率を32.73%向上させた「コンバージョンデザインモデル」とは?
B2Bマーケティング課題を解決する新手法として注目の「コンバージョン最適化モデル」。ウェブ改善でCV率32%超を実現した仕組みを解説。

B2Bマーケティングの新潮流:「売る」から「共に創る」へのパラダイムシフト
B2Bマーケティングにおける価値共創の重要性と、サービス視点への理論的転換について解説。SDL理論が提示する新たな顧客関係とは。

ボードリヤールを「読み替える」:記号が動かす市場で、B2Bブランディングはどう振る舞うか
B2Bマーケティング戦略におけるブランド認知や象徴性の重要性を、記号論や実例を交えながら実務視点で再解釈する内容です。

「大人気」「今売れてます」 はなぜ効くか?模倣の欲望理論をサイト運営に活かす
模倣的欲望や社会的証明の理論を基に、「大人気」「今売れてます」が購買行動に与える影響を解説したマーケティング戦略。

営業担当者のモチベーションを科学する:自己決定理論が明かすB2B営業の成功法則
B2B営業の動機付け施策に悩むマネジャー必見。内発と外発の働きが営業実績にどう影響するか、心理学理論と最新研究が明快に解説。

ダニエル・カーネマンの「二重過程理論」をBtoBマーケティングから読み直す
B2Bマーケティング×意思決定心理学の示唆──カーネマンの二重過程理論(デュアルプロセス理論)を通じ、直感と論理が購買行動に与える影響を包括的に解説。

デジタル時代のB2B営業:「捨てる勇気」が成功の鍵
B2B営業 デジタル変革では、従来の慣習からの脱却と「学び直し」が鍵。CRMやデータ活用による営業の再構築と意識改革の重要性を解説。

BtoB営業を変革する「デジタルセールスルーム」とは?
デジタル営業支援の革新手法「デジタルセールスルーム」の活用で、見込み客の関心を可視化し商談効率と成約率を大幅に向上。

手作業99%削減!ABM紙DM自動送付で商談化率を最大化する方法
B2Bの新規開拓に効果的なABM紙DM自動送付とは?AIとデータ活用で無駄を省き、意思決定者へ確実に届く販促手法を解説。

検索激減時代の救世主!B2Bインテント広告で新規顧客を効率的に獲得する方法
B2Bインテント広告は、検索に頼らず的確な企業へアプローチ可能な手法。効率的な新規顧客の発掘と営業成果を最大化します。

BtoBサイトの成約率を改善する「コンバージョン動線分析」活用ガイド
BtoB向けコンバージョン動線分析で成果に貢献するページを特定し、成約率を高める手法を解説。従来分析との違いも明確に紹介。

ソーシャルメディアはB2B企業のブランド力をどう変えるか?
B2Bマーケティングにおけるソーシャルメディアの活用が信頼構築や顧客関与を通じて企業の評判や競争力向上に与える影響を解説。

インサイドセールスの新しい理解:リード管理における営業開発の役割
インサイドセールスの役割やリード管理改善に悩む企業必見。営業開発が果たす連携強化と業務効率化のカギを研究から解説します。

AIとグロースハッキングの力でB2Bマーケティングの未来を切り拓く
B2Bマーケティング革新に必須のAIと最新手法に注目。データ駆動型戦略「グロースハック」が成長加速の鍵となる研究を紹介。

B2B営業のDX、本当に成功していますか?最新研究が明かす「デジタル化の落とし穴」と実践のヒント
B2B営業 DX推進の課題と解決策を、最新の海外調査に基づき紹介。対人営業との最適な融合や組織運用のヒントを解説します。

業種別ヒートマップで実現する、本当に効果的なBtoBサイト改善プロセス
B2B購買プロセスの57%が企業に見えない「ダークファネル」と化す中、営業やマーケ戦略が根本から変革を迫られています。

B2B購買に「感情」が決定的な影響を与える理由 - 最新研究が示す実践戦略
B2B取引に感情がどう影響するかを解明。最新研究に基づき、企業間購入における心理的要因と実務に使える5つの戦術を紹介。

B2Bマーケティングのダークファネル問題を解決する
調査レポート「Lighting the Dark Funnel」からB2B購買プロセスの57%が企業に見えない「ダークファネル」問題を考えます

パーソナライズFAXDMで変わるBtoBマーケティング:次世代の顧客開拓手法
パーソナライズFAXDMでBtoB営業を進化。個別最適化により高反応を実現し、小規模企業や決裁者への確実な訴求を可能にします。